10月・前半
10/1 |
イチロー |
今日だけは 大事にされる 敬老日 |
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てるみ |
ゆったりと優しさ漂うリゾート地 |
10/3 |
てるみ |
背中越し 人を詠む句に 秋の風 |
10/3 |
てるみ |
日を浴びて背に南国の跡残し |
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てるみ |
帰宅日が気を重くする夜間飛行 |
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博苦 |
顔グロで浴衣の裾もミニとなり |
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ネック |
張りつめた 糸はゆるめよ 切れぬ間に |
10/6 |
イチロー |
エアコンを 使う日も無く 虫の声 |
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博苦 |
早朝のモーセのごとく虫の声 |
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てるみ |
時差なのか変なとき鳴く腹の虫 |
10/7 |
イチロー |
冬の使者 オオハクチョウの 初飛来 |
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博苦 |
鴨飛来美味しそうだとツバを飲み |
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古苑 |
飛来池の 整備も終わり 空眺む |
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てるみ |
白鳥の白さも気になる日焼けあと |
10/8 |
イチロー |
昔日の マドンナも来る ディ介護 |
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てるみ |
ビキニ見て昔と比べあきらめる |
10/9 |
イチロー |
十三夜 寒さを詫びて 丸くなり |
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てるみ |
酒含み肩越しに見る十三夜 |
10/10 |
イチロー |
ツバメ去り 無人駅舎も 窓を閉じ |
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てるみ |
屋根だけの駅が駅ビル時感じ |
10/11 |
イチロー |
菊人形 雑兵一人 目立ち居り |
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古苑 |
お弥彦も秋の衣の菊祭り |
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てるみ |
店先で目を輝かせ菊自慢 |
10/12 |
ふじいさむ |
歯ごたえと 香り豊かな 土瓶蒸し |
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ふじいさむ |
地元産 本当は私 輸入物 |
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ふじいさむ |
本物と 偽者何処が どう違う |
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ふじいさむ |
秋空に 揺れるコスモス 赤と白 |
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ふじいさむ |
秋空に 元気に響く 応援歌 |
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てるみ |
秋の句に元気付けられ句をひねる |
10/12 |
イチロー |
夕映えに 稲穂が光る 棚田かな |
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てるみ |
新米の出来が気になる棚田かな |
10/14 |
古苑 |
木の葉舞う西の空だけ秋の空 |
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古苑 |
稲刈りの終えた田んぼに秋の空 |
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古苑 |
秋の空背伸びをしても届かない |
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古苑 |
松林何処に眠るか松茸は |
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古苑 |
自分用少し大きな土瓶出し |
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古苑 |
形だけ立派な松茸輸入品 |
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イチロー |
秋空に 匂いで誘う 甘栗屋 |
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イチロー |
焼き蕎麦の 匂う神社は 秋の空 |
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イチロー |
秋の空 去年のお古 赤い羽根 |
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イチロー |
柿に栗 食べて松茸 夢に見る |
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イチロー |
素人の 松茸狩は 足で踏み |
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博苦 |
土瓶蒸し蓋が閉まらず香り良き |
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博苦 |
大観の富士を並べて秋の空 |
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クロちゃん |
ふるさとのプラットホームに秋の風 |
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クロちゃん |
念願のお墓参りに秋の風 |
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クロちゃん |
作られし松茸の匂いお吸い物 |
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クロちゃん |
駅弁の松茸飯に舌鼓 |
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てるみ |
さつまいも越して形取り松茸に |
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てるみ |
松茸や秋を楽しむ味香り |
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てるみ |
大雨の後に広がる秋の空 |
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てるみ |
秋の空夕日に色を染められて |
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てるみ |
天高く吸い込まれる鳥秋の空 |
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寿風 |
秋の空君によく似た雲ひとつ |
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寿風 |
見上ぐればはるか遠くに秋の空 |
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寿風 |
松茸にとんとご縁の無い我が家 |
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寿風 |
松茸は香りだけよとしめじ入れ |
10/15 |
イチロー |
コスモスの 花の中にも 星座あり |
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ふじいさむ |
黄色いね ホント黄色い 秋桜 |
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ふじいさむ |
目の前の 黄色いコスモス 風に揺れ |
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てるみ |
繁華街コスモス一つ見えぬ街 |
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10月・後半
10/18 |
イチロー |
農夫たち 稲穂とともに 空を向き |
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てるみ |
新米の香りはさんで水入らず |
10/19 |
寿風 |
秋の宵湯上り素顔に紅をさし |
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てるみ |
身を救うアロマの香り一滴 |
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てるみ |
紅さして涙隠して笑顔する |
10/21 |
てるみ |
奥山の小判に見せられ人の波 |
10/21 |
イチロー |
狛犬も 浮かれ出すよな 紅葉かな |
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古苑 |
空の上 風追いかけて いわし雲 |
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てるみ |
店頭を飾るハンカチ紅葉色 |
10/22 |
イチロー |
荒壁を 隠し色取る 唐辛子 |
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てるみ |
暖かなうどんに紅葉とうがらし |
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古苑 |
色を増し 出番を待ってる 唐辛子 |
10/23 |
イチロー |
ひびが入り 夫婦茶碗も 先が見え |
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てるみ |
渋さ増しひび埋め寄り添う夫婦茶碗 |
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古苑 |
年月の ながきを語る アルミ鍋 |
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博苦 |
古女房飯はまだかに屁で応え |
10/25 |
古苑 |
軒下に 声が広がる 雨晴れ間 |
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てるみ |
軒下の植木に秋雨生き返り |
10/26 |
イチロー |
徘徊者 夜半の訪問 秋ふかし |
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てるみ |
秋の夜突然呼び出し着の身着のまま |
10/27 |
イチロー |
リストラに 居場所求めて 秋野菜 |
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てるみ |
気がつけば定年間近の歳となり |
10/29 |
古苑 |
秋日向 ネコの隣りで まるくなる |
10/29 |
イチロー |
七癖と 共に生き延び はげ頭 |
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てるみ |
知恵一本与えるだびに光増し |
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ふじいさむ |
はげ頭 帽子かぶれば 若返り |
10/30 |
イチロー |
取り残す 柿が絵になる 農家先 |
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イチロー |
待ちきれず 渋抜けぬ柿 摘まみ食い |
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イチロー |
柿ノレン 周りの紅と 競いおり |
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イチロー |
守り柿 鳥の餌さにて 冬間近 |
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イチロー |
孫達の 文化祭有り 秋日和 |
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イチロー |
千年の 長命松や 秋日和 |
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イチロー |
秋日和 マラソンの子等 励まして |
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イチロー |
秋日和 菊の花だけ でかい顔 |
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クロちゃん |
秋日和10年ぶりの墓参り |
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クロちゃん |
熟れし柿赤子のように柔らかく |
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古苑 |
白壁に 影を映して 柿すだれ |
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古苑 |
来年も どうぞよろしく 木守柿 |
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古苑 |
菊人形 秋の日和に かがやいて |
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古苑 |
影うつし ネコが伸びする 秋日和 |
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寿風 |
秋日和孫の子守りをかってでる |
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寿風 |
木守柿紅く輝く日暮れ時 |
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ふじいさむ |
豊作や デザート朝から 柿ばかり |
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ふじいさむ |
人と鳥 熟れとき狙う 庭の柿 |
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ふじいさむ |
美味そうな 柿に自分の 名前書き |
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ふじいさむ |
飛び跳ねて 子供が遊ぶ 秋日和 |
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ふじいさむ |
秋日和 暑さ覚える 散歩道 |
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博苦 |
ドドンドーン音で知らせる秋日和 |
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博苦 |
柿釜に和えカラスミの辛さかな |
10/31 |
イチロー |
あだ名でも 未だ通じる 古希の会 |
10/31 |
寿風 |
秋空に映える風車のすそ模様 |
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ふじいさむ |
サルビアを 包む白雲 秋の空 |
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