7月・前半
7/1 |
クロちゃん |
生まれたと秋の初日に弾む声 |
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古苑 |
うぶ声が梅雨空高く木霊して |
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ゆうこ |
青空へ届け産声新樹光 |
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だるま君 |
孫に会う その日こがれて 指を折る |
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ゆうこ |
にの日に コロッケくれる 我が息子 |
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利舟 |
和三盆甘さ超えたる新茶かな |
7/1 |
だるま君 |
君詠う句を学びし時楽し |
7/2 |
ネフローゼ |
あの人に 夢で逢いたい 天の川 |
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ネフローゼ |
七夕に 願いを込めて 短冊に |
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ネフローゼ |
七夕は 二人銀河に 旅に出る |
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古苑 |
一年の想いを胸に天の川 |
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古苑 |
ささ舟で渡っていきたや天の川 |
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古苑 |
短冊に想いをこめてとどけよか |
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てるみ |
星空に思いかけた日なつかしく |
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てるみ |
天の川二人の仲に水さして |
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てるみ |
彦星は何年立っても向こう岸 |
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クロちゃん |
寝苦しく我慢も限界クーラー入れ |
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イチロー |
衣替え 去年の今は 病床に |
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イチロー |
サクランボ 味見で終わり 物足らず |
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イチロー |
パック旅 梅干食べて 保険入り |
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イチロー |
クラス会 ストレス飛ばす 仲間居り |
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イチロー |
あっさりと まだ米寿だと 笑い皺 |
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てるみ |
クラス会 病談義に年感じ |
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マブ |
ゲルマンの 魂見たる 異国の地 |
7/3 |
クロちゃん |
風呂上り拭いても拭いても吹き出る汗 |
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博苦 |
風呂上りスッポンポンの気持ち良さ |
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てるみ |
風呂上り愛犬視線右左 |
7/4 |
博苦 |
果てて寝るうなじの汗と青畳 |
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hina |
雷に ネット捕られて 大慌て |
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クロちゃん |
老犬にこの夏越せと扇風機 |
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てるみ |
汗かいて白のハンカチ顔写し |
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古苑 |
目の下にクマとカラスの円舞曲 |
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ゆうこ |
遠い日の青い思いにすいかずら |
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ゆうこ |
すねてるの 螺旋に咲いた ねじり花 |
7/5 |
博苦 |
求められてもうどうにでもして捨てられて |
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てるみ |
長い事磨きをかけて会ったけど |
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クロちゃん |
ベランダの花にも挨拶アゲハチョウ |
7/6 |
クロちゃん |
誰に似た親馬鹿ジジ馬鹿夏の夕 |
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てるみ |
子と孫と一緒に青春御相伴 |
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古苑 |
握る手の力強さに頬緩め |
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てるみ |
枝豆を飛ばして犬とにらめっこ |
7/7 |
たえこ |
ツバメの巣 旅立ち近し 消えた朝 |
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てるみ |
巣立ちする小鳥見送り母の顔 |
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ネフローゼ |
今夜だけ 泣かないでいて 空の雲 |
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てるみ |
今夜だけ消してください町明かり |
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博苦 |
今夜だけ消してください古い傷 |
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古苑 |
雨模様越すに越されぬ天の川 |
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クロちゃん |
七夕に孫の命名願いこめ |
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古苑 |
孫の名を短冊にして願いこめ |
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てるみ |
七夕や最後の願いは何時の日か |
7/8 |
ゆうこ |
瞬きの数だけ涙天の川 |
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ゆうこ |
短冊にどうかどうかと願い込め |
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古苑 |
短冊に秘めた思いの五七五 |
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てるみ |
欲多く短冊幾つも握り締め |
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南風 |
流星よ どうか願いを 叶えてね |
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南風 |
星の光 見上げて会える 亡き人と |
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博苦 |
その涙星は何でも知っている |
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古苑 |
思いだけ連れていってと流れ星 |
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てるみ |
流れ星早口言葉で願いかけ |
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クロちゃん |
蒸し暑さ運んで過ぎ去る通り雨 |
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古苑 |
少しだけ涼を連れてトンボたち |
7/9 |
博苦 |
省エネだ!言ってみたけどもう限界! |
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てるみ |
谷間あり汗の行き先目で追って |
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クロちゃん |
来客に夏座布団も懐かしく |
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古苑 |
愚痴電話夏座布団も知らぬ顔 |
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てるみ |
夏座布団見合い終わって毛羽立って |
7/10 |
南風 |
雨の日に 窓を眺めて 思いで浸る |
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古苑 |
雨の日のけむる空見て君思う |
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てるみ |
窓ガラス雨のしずくを指で追い |
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イチロー |
揉め事も 一杯出して 直ぐ決まり |
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イチロー |
爪と髭 老いて益々 盛んなり |
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イチロー |
金バッチ 見せる人ほど 悪事をし |
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イチロー |
欲望を 満たしスリムを 願う人 |
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イチロー |
財を捨て 気品を保つ 老いの意地 |
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てるみ |
老い感じ見栄はり介護に目をそむけ |
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てるみ |
歳重ね身を捨て知恵出し国つくり |
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古苑 |
節税を唱えるあとから無駄使い |
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古苑 |
税金はあなたの金ではありません |
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古苑 |
財もなく生きるがための知恵しぼり |
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クロちゃん |
台風の進路外れて風涼し |
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てるみ |
雨音がしっかりせよと屋根を打つ |
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古苑 |
台風のあとに空覆う入道雲 |
7/11 |
利舟 |
嵐過ぎ星一段と輝けり |
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利舟 |
嵐過ぎ忘れたような雲ひとつ |
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古苑 |
梅雨空に台風の後の雲残る |
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ネック |
雨続き 洗濯貯金 パンク気味 |
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クロちゃん |
空耳かまだ聞こえ来ぬセミの声 |
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古苑 |
梅雨明けを待って聞こえるセミの声 |
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古苑 |
セミの声青空と共に夏の使者 |
7/12 |
クロちゃん |
目覚め時暑さ予感の蝉の声 |
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博苦 |
水面立つ鳩の水浴び蝉時雨 |
7/13 |
博苦 |
文字に見る君の心の夏模様 |
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古苑 |
夏模様入道雲のいと暑し |
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古苑 |
夏模様灼熱地獄セミの声 |
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ネック |
甲子園 球児の夏は もう間近 |
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クロちゃん |
老犬の水飲み容器に氷入れ |
7/14 |
句会 |
兼日題は「日傘」「打ち水」です! |
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ネック |
打ち水に 湯気立ち上る 博多っ子 |
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ネック |
祭り観る 日傘の陰に 博多美人 |
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たえこ |
突然の雨に日傘が雨傘に |
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たえこ |
川の水 打ち水にかえ 夕涼み |
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イチロー |
花公園 日傘差す人 真中に |
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イチロー |
用の無い 日傘の中が 気になって |
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イチロー |
涼しさを 呼ぶ打ち水に 小鳥たち |
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イチロー |
花水の 余った分を 打ち水に |
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博苦 |
乳母車日傘かざして通り過ぎ |
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博苦 |
乳母車打ち水避けて通り過ぎ |
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古苑 |
打ち水に追われ飛び立つアゲハチョウ |
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古苑 |
灼熱の庭に打ち水夏涼し |
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古苑 |
せみ時雨昼寝の猫に日傘さし |
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古苑 |
青空の下で日傘の花が咲き |
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クロちゃん |
自転車に日傘取り付けお買い物 |
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クロちゃん |
打ち水も水不足気味で控えめに |
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利舟 |
空梅雨に空を睨んで打ち水し |
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利舟 |
打ち水をかんにんどすえと京の路地 |
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利舟 |
苔と石打ち水濡れて涼色に |
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利舟 |
日傘持ち粋な裾さばき呂か紗か |
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利舟 |
梅雨晴れ間日傘かざして円覚寺 |
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利舟 |
日傘をくるくる廻して道急ぐ |
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だるま君 |
日傘差す 母の姿の 影寂し |
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ささき |
打ち水の 後を追いたる 雀かな |
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ささき |
あぜ道に 破れ日傘の 連れかかし |
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ささき |
色黒も 日焼を気にし 日傘さす |
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ささき |
打ち水は すだれ揺らして 涼を呼び |
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ささき |
夏野菜 打つ水ごとに 願いこめ |
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ゆうこ |
あこがれの主ぬすみ見る日傘ごし |
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ゆうこ |
打ち水を高く飛ばしてはしゃぐ子ら |
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てるみ |
二人連れ日傘の中で戯れて |
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てるみ |
やきもちを焼いて打ち水足元に |
7/14 |
クロちゃん |
炎天に涼しさ運ぶ冷果売り |
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古苑 |
大雨でリズムも刻めずトタン屋根 |
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てるみ |
雨上がりアスファルトの道湯気上がる |
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博苦 |
揺れながら雨雲見上げ姫風炉 |
7/15 |
クロちゃん |
盆ひかえ浴衣新調孫を待つ |
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博苦 |
糊の利く浴衣も揃う宿の夜 |
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てるみ |
見せられぬ紐だけ残る寝間姿 |
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7月・後半
7/16 |
ゆうこ |
ねじり花天までつづけ花階段 |
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マブ |
台風の 進路気になる ハンデの身 |
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クロちゃん |
雨上がり待ってましたと蝉時雨 |
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博苦 |
耳鳴りと戸惑うほどの蝉時雨 |
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ゆうこ |
昼寝する耳に安穏蝉時雨 |
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てるみ |
蝉の声都会の音に負けたのか |
7/17 |
イチロー |
好きになり 密かにみがく 顔と靴 |
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イチロー |
落ちる滝 神も仏も 見る人に |
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イチロー |
血圧の 数値ノレンを 敬遠し |
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イチロー |
サクランボ 貰うそばから 転送し |
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イチロー |
どの村も 地域起こしで 四苦八苦 |
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てるみ |
商店街お客集めに知恵絞り |
|
てるみ |
落ち込みで接客姿を反省し |
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クロちゃん |
老犬に幼言葉であちゅいね |
7/18 |
クロちゃん |
相合も日傘小さく収まらず |
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古苑 |
相合の日傘の中で肩寄せて |
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てるみ |
かわいいらしい日傘選んで肩日焼け |
7/19 |
利舟 |
雨降りて青田の蛙目を閉じる |
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利舟 |
雨あがり青田揺らして風走る |
|
利舟 |
薄紅を残して想ふ古代蓮 |
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古苑 |
雨降りて色鮮やかに茄子の花 |
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古苑 |
雨上がり青葉の匂い夏ちかし |
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古苑 |
雲間より光さしたる雨の後 |
|
てるみ |
窓ガラスカエル張り付き悲鳴上げ |
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クロちゃん |
故郷の母校気になる夏予選 |
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古苑 |
梅雨を縫い高校球児の夏が来る |
7/20 |
博苦 |
朝明けの濁り水にも蓮の花 |
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古苑 |
朝露をうけて目覚まし花開き |
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クロちゃん |
土用の丑うなぎ売り場を占拠して |
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古苑 |
ノボリみて土用の丑だと思い出し |
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古苑 |
忘れてたわけではなくてなんなのか |
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古苑 |
少しだけ分けてくださいやさしさを |
7/21 |
古苑 |
梅雨明けもあともう少しと蝉の声 |
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博苦 |
雨上がり斥候蝉の声一つ |
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クロちゃん |
炎天も子供だんじり元気良く |
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古苑 |
炎天に子供みこしの声熱く |
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古苑 |
これからはあちらこちらで夏祭り |
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てるみ |
仲見世は国際交流夏休み |
7/22 |
クロちゃん |
巫女さんも荷台に乗って夏祭り |
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てるみ |
男しに守られ動く菖蒲連 |
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ネック |
虫たちの 一大事なり 草むしり |
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fgf |
むし(虫)だからご心配なく(泣く)むし(無視)してよ |
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てるみ |
わが庭の草花たくまし生き延びて |
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博苦 |
たくましく生きて延びるは女なり |
7/23 |
クロちゃん |
暑いから身体動かし汗をかく |
|
古苑 |
梅雨明けにセミ達の声我先に |
|
てるみ |
販売機手を腰に当て一気のみ |
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博苦 |
微睡の君の額に汗落とし |
7/24 |
イチロー |
影法師 老いの姿を まざまざと |
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イチロー |
携帯わ 老いの生活 命づな |
|
イチロー |
車椅子 老いの楽しみ 地図の旅 |
|
イチロー |
夏日でも 会社のボーナス 冷夏なり |
|
イチロー |
コップ酒 お茶代わり出す 呑み仲間 |
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古苑 |
ママチャリもスピードメーターつけようか |
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古苑 |
自転車の籠の中には水筒が |
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古苑 |
もう少しマナーも守って欲しいかな? |
|
古苑 |
自転車を止めてお喋り木の陰で |
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てるみ |
なさぬ仲携帯電話載せられず |
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てるみ |
一声で聞き分ける声なつかしく |
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てるみ |
車椅子軟派用のはないものか |
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てるみ |
若さとはときめく思い忘れずに |
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博苦 |
路傍舞う凌霄花(のうぜんかずら)の朱絨毯 |
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古苑 |
夏空にノウゼンカズラの花がゆれ |
7/24 |
クロちゃん |
猛暑で車のクーラー効き目なし |
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古苑 |
蝉しぐれ他には何にも聞こえない |
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ばにらあいす |
100円で涼しくなれるシャーベット |
7/25 |
fgf |
時経ても墨字と点字難しく |
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てるみ |
声のない接客に手話のありがとう |
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てるみ |
手探りでいとおしく探す夏土産 |
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クロちゃん |
夏祭り手負いのトラはサヨナラ勝ち |
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博苦 |
猛然と猛暑に猛虎猛反撃 |
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ゆうこ |
うらめしや〜あぁうらめしやそれぞれに(笑) |
7/26 |
クロちゃん |
花金のビールを注ぐ音楽し |
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ばにらあいす |
クーラーと足元ストーブ 職場にて |
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古苑 |
パソコンの机の下の足温器 |
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てるみ |
開け放つ店先クーラー効き目なく |
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博苦 |
刹那さを目に焼き付けて恋花火 |
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古苑 |
はかなさとせつなき恋の水花火 |
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てるみ |
火が付いて花咲き落ちる恋花火 |
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博苦 |
残り火を灯して落ちる恋花火 |
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ゆうこ |
恋花火瞬きする間に色をかえ |
7/27 |
クロちゃん |
クーラー止めリハビリの汗思いっきり |
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古苑 |
家事合間滴る汗も切れ間なく |
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てるみ |
汗かけば貴方誰かと人が言う |
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ゆうこ |
汗かけば 新陳代謝で 若返り |
7/28 |
寿風 |
あても無く 日傘に隠れ 涙ふき |
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寿風 |
打ち水を 乾いた心に そっとやり |
|
てるみ |
句を読んで詠う同士に酒を注ぎ |
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クロちゃん |
孫囲みジジババ談義夏の宴 |
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てるみ |
ジジババの妙薬になる孫談義 |
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ゆうこ |
ジジババの目尻下げたる孫の声 |
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寿風 |
ジージーと蝉の声にも目じり下げ |
7/29 |
博苦 |
朝曇り一息ついた蒸し暑さ |
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たえこ |
一時の涼を喜び秋を待つ |
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てるみ |
姿見や脱いだり着たり朝雲り |
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クロちゃん |
スイミングへ行って来たよと孫の声 |
7/30 |
たえこ |
うわのそら 今のは青空? 曇り空? |
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博苦 |
曇り空あなたの背中が道しるべ |
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てるみ |
うわのそら都合によって空を見る |
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南風 |
元気でね 心でつぶやく 母への思い |
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博苦 |
母思う子よりも深き母の愛 |
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古苑 |
知らぬ間に母を求めて手が探る |
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てるみ |
母の身を思えど姑に気を使い |
7/30 |
句会 |
兼日題は「夏の夜」「団扇」です! |
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古苑 |
夏の夜は団扇片手に夕涼み |
|
古苑 |
遠花火音だけ涼し夏の夜 |
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古苑 |
宅配で団扇ひとつの風送り |
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古苑 |
団扇から送る涼かぜ君の胸 |
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博苦 |
一人寝の人肌恋し夏の夜 |
|
博苦 |
添い寝する団扇が動く母の腕 |
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寿風 |
だんじりの囃子にのせて団扇舞い |
|
寿風 |
背を向けて襟元くずす夏の夜 |
|
イチロー |
少しづつ 尿器臭うや 夏の夜 |
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イチロー |
定番の 怪談話 夏の夜 |
|
イチロー |
不景気で 貰う団扇も 少なくて |
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イチロー |
団扇とは 宣伝品に 貰うもの |
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利舟 |
パタパタと鰻の匂い風に乗せ |
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利舟 |
背なに指す浴衣のうなじ二十歳なり(はたち) |
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利舟 |
軽く背を団扇で叩く若夫婦 |
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利舟 |
涼し夜所在無さげな団扇あり |
|
利舟 |
時々はちり取り代わりの団扇かな |
|
利舟 |
音微か江戸風鈴の夏の夜 |
|
利舟 |
夕顔がくっきり浮かぶ夏の夜 |
|
利舟 |
蝙蝠のかすめて飛ぶや夏の夜 |
|
利舟 |
会議にも団扇が似合う人もいて |
|
たえこ |
夏の夜の夢へいざなう虫の声 |
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クロちゃん |
夏の夜の怪談話懐かしく |
|
クロちゃん |
毎朝の個室で役立つ団扇かな |
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てるみ |
団扇ごし見つめときめく歳は過ぎ |
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てるみ |
夏の夜はホラー映画を彼と見る |
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てるみ |
してみたいまとわずビールの夏の夜 |
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てるみ |
団扇2本踊る男に風が吹き |
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だるま君 |
教室は 下敷き団扇 パタパタと |
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だるま君 |
優しさが 扇ぐ団扇に 見え隠れ |
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だるま君 |
夏の夜は 灯りさえもが 汗を呼ぶ |
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ささき |
蒲焼きは 団扇さばきが 客を呼ぶ |
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ささき |
夏の夜は 団扇片手に 寄り添いて |
|
ささき |
むし暑く 一雨恋し 夏の夜 |
|
ネック |
夏祭り 業者の団扇で 涼を得て |
|
ネック |
夏の夜 花火大会 蒸し暑き |
7/30 |
クロちゃん |
炎天下街路樹の葉重たげに |
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古苑 |
炎天の葉っぱの向こうきらめいて |
7/31 |
あんこう |
今は見ぬ 渋団扇の なつかしさ |
|
あんこう |
夏の夜に 相模湖のへら 船だしぬ |
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イチロー |
一瞬の 花火の中に 座る妻 |
|
イチロー |
割り切れぬ 義理と言う名の 熨斗袋 |
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イチロー |
チラホラと 本音出かかる 宴の席 |
|
イチロー |
余生とは 云え夢を追う 旅があり |
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イチロー |
片手では 抜けぬ根もある 浮世草 |
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クロちゃん |
風呂上りフル回転の冷房機 |
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