★照美の個展「書庫top」に戻る  ★とんちん句会掲示板へ ☆日日是好日「和のリズム」に戻る


<< 前へ    2002   次へ >>


7月・前半
7/1 クロちゃん 生まれたと秋の初日に弾む声
古苑 うぶ声が梅雨空高く木霊して
ゆうこ 青空へ届け産声新樹光
だるま君 孫に会う その日こがれて 指を折る
ゆうこ にの日に コロッケくれる 我が息子
利舟 和三盆甘さ超えたる新茶かな
7/1 だるま君 君詠う句を学びし時楽し
7/2 ネフローゼ あの人に 夢で逢いたい 天の川
ネフローゼ 七夕に 願いを込めて 短冊に  
ネフローゼ 七夕は 二人銀河に 旅に出る
古苑 一年の想いを胸に天の川
古苑 ささ舟で渡っていきたや天の川
古苑 短冊に想いをこめてとどけよか
てるみ 星空に思いかけた日なつかしく
てるみ 天の川二人の仲に水さして
てるみ 彦星は何年立っても向こう岸
クロちゃん 寝苦しく我慢も限界クーラー入れ
イチロー 衣替え 去年の今は 病床に
イチロー サクランボ 味見で終わり 物足らず
イチロー パック旅 梅干食べて 保険入り
イチロー クラス会 ストレス飛ばす 仲間居り
イチロー あっさりと まだ米寿だと 笑い皺
てるみ クラス会 病談義に年感じ
マブ ゲルマンの 魂見たる 異国の地 
7/3 クロちゃん 風呂上り拭いても拭いても吹き出る汗
博苦 風呂上りスッポンポンの気持ち良さ
てるみ 風呂上り愛犬視線右左
7/4 博苦 果てて寝るうなじの汗と青畳
hina 雷に ネット捕られて 大慌て
クロちゃん 老犬にこの夏越せと扇風機
てるみ 汗かいて白のハンカチ顔写し
古苑 目の下にクマとカラスの円舞曲
ゆうこ 遠い日の青い思いにすいかずら
ゆうこ すねてるの 螺旋に咲いた ねじり花
7/5 博苦 求められてもうどうにでもして捨てられて
てるみ 長い事磨きをかけて会ったけど
クロちゃん ベランダの花にも挨拶アゲハチョウ
7/6 クロちゃん 誰に似た親馬鹿ジジ馬鹿夏の夕
てるみ 子と孫と一緒に青春御相伴
古苑 握る手の力強さに頬緩め
てるみ 枝豆を飛ばして犬とにらめっこ
7/7 たえこ ツバメの巣 旅立ち近し 消えた朝
てるみ 巣立ちする小鳥見送り母の顔
ネフローゼ 今夜だけ 泣かないでいて 空の雲
てるみ 今夜だけ消してください町明かり
博苦 今夜だけ消してください古い傷
古苑 雨模様越すに越されぬ天の川
クロちゃん 七夕に孫の命名願いこめ
古苑 孫の名を短冊にして願いこめ
てるみ 七夕や最後の願いは何時の日か
7/8 ゆうこ 瞬きの数だけ涙天の川
ゆうこ 短冊にどうかどうかと願い込め
古苑 短冊に秘めた思いの五七五
てるみ 欲多く短冊幾つも握り締め
南風 流星よ どうか願いを 叶えてね
南風 星の光 見上げて会える 亡き人と
博苦 その涙星は何でも知っている
古苑 思いだけ連れていってと流れ星
てるみ 流れ星早口言葉で願いかけ
クロちゃん 蒸し暑さ運んで過ぎ去る通り雨
古苑 少しだけ涼を連れてトンボたち
7/9 博苦 省エネだ!言ってみたけどもう限界!
てるみ 谷間あり汗の行き先目で追って
クロちゃん 来客に夏座布団も懐かしく
古苑 愚痴電話夏座布団も知らぬ顔
てるみ 夏座布団見合い終わって毛羽立って
7/10 南風 雨の日に 窓を眺めて 思いで浸る
古苑 雨の日のけむる空見て君思う
てるみ 窓ガラス雨のしずくを指で追い
イチロー 揉め事も 一杯出して 直ぐ決まり
イチロー 爪と髭 老いて益々 盛んなり
イチロー 金バッチ 見せる人ほど 悪事をし
イチロー 欲望を 満たしスリムを 願う人
イチロー 財を捨て 気品を保つ 老いの意地
てるみ 老い感じ見栄はり介護に目をそむけ
てるみ 歳重ね身を捨て知恵出し国つくり
古苑 節税を唱えるあとから無駄使い
古苑 税金はあなたの金ではありません
古苑 財もなく生きるがための知恵しぼり
クロちゃん 台風の進路外れて風涼し
てるみ 雨音がしっかりせよと屋根を打つ
古苑 台風のあとに空覆う入道雲
7/11 利舟 嵐過ぎ星一段と輝けり
利舟 嵐過ぎ忘れたような雲ひとつ
古苑 梅雨空に台風の後の雲残る
ネック 雨続き 洗濯貯金 パンク気味
クロちゃん 空耳かまだ聞こえ来ぬセミの声
古苑 梅雨明けを待って聞こえるセミの声
古苑 セミの声青空と共に夏の使者
7/12 クロちゃん 目覚め時暑さ予感の蝉の声
博苦 水面立つ鳩の水浴び蝉時雨
7/13 博苦 文字に見る君の心の夏模様
古苑 夏模様入道雲のいと暑し
古苑 夏模様灼熱地獄セミの声
ネック 甲子園 球児の夏は もう間近
クロちゃん 老犬の水飲み容器に氷入れ
7/14 句会 兼日題は「日傘」「打ち水」です!
ネック 打ち水に 湯気立ち上る 博多っ子
ネック 祭り観る 日傘の陰に 博多美人
たえこ 突然の雨に日傘が雨傘に
たえこ 川の水 打ち水にかえ 夕涼み
イチロー 花公園 日傘差す人 真中に
イチロー 用の無い 日傘の中が 気になって
イチロー 涼しさを 呼ぶ打ち水に 小鳥たち
イチロー 花水の 余った分を 打ち水に 
博苦 乳母車日傘かざして通り過ぎ
博苦 乳母車打ち水避けて通り過ぎ
古苑 打ち水に追われ飛び立つアゲハチョウ
古苑 灼熱の庭に打ち水夏涼し
古苑 せみ時雨昼寝の猫に日傘さし
古苑 青空の下で日傘の花が咲き
クロちゃん 自転車に日傘取り付けお買い物
クロちゃん 打ち水も水不足気味で控えめに
利舟 空梅雨に空を睨んで打ち水し
利舟 打ち水をかんにんどすえと京の路地
利舟 苔と石打ち水濡れて涼色に
利舟 日傘持ち粋な裾さばき呂か紗か
利舟 梅雨晴れ間日傘かざして円覚寺
利舟 日傘をくるくる廻して道急ぐ
だるま君 日傘差す 母の姿の 影寂し
ささき 打ち水の 後を追いたる 雀かな
ささき あぜ道に 破れ日傘の 連れかかし
ささき 色黒も 日焼を気にし 日傘さす
ささき 打ち水は すだれ揺らして 涼を呼び
ささき 夏野菜 打つ水ごとに 願いこめ
ゆうこ あこがれの主ぬすみ見る日傘ごし
ゆうこ 打ち水を高く飛ばしてはしゃぐ子ら
てるみ 二人連れ日傘の中で戯れて
てるみ やきもちを焼いて打ち水足元に
7/14 クロちゃん 炎天に涼しさ運ぶ冷果売り
古苑 大雨でリズムも刻めずトタン屋根
てるみ 雨上がりアスファルトの道湯気上がる
博苦 揺れながら雨雲見上げ姫風炉
7/15 クロちゃん 盆ひかえ浴衣新調孫を待つ
博苦 糊の利く浴衣も揃う宿の夜
てるみ 見せられぬ紐だけ残る寝間姿

7月・後半
7/16 ゆうこ ねじり花天までつづけ花階段
マブ 台風の 進路気になる ハンデの身
クロちゃん 雨上がり待ってましたと蝉時雨
博苦 耳鳴りと戸惑うほどの蝉時雨
ゆうこ 昼寝する耳に安穏蝉時雨
てるみ 蝉の声都会の音に負けたのか
7/17 イチロー 好きになり 密かにみがく 顔と靴
イチロー 落ちる滝 神も仏も 見る人に
イチロー 血圧の 数値ノレンを 敬遠し
イチロー サクランボ 貰うそばから 転送し
イチロー どの村も 地域起こしで 四苦八苦
てるみ 商店街お客集めに知恵絞り
てるみ 落ち込みで接客姿を反省し
クロちゃん 老犬に幼言葉であちゅいね
7/18 クロちゃん 相合も日傘小さく収まらず
古苑 相合の日傘の中で肩寄せて
てるみ かわいいらしい日傘選んで肩日焼け
7/19 利舟 雨降りて青田の蛙目を閉じる
利舟 雨あがり青田揺らして風走る
利舟 薄紅を残して想ふ古代蓮
古苑 雨降りて色鮮やかに茄子の花
古苑 雨上がり青葉の匂い夏ちかし
古苑 雲間より光さしたる雨の後
てるみ 窓ガラスカエル張り付き悲鳴上げ
クロちゃん 故郷の母校気になる夏予選
古苑 梅雨を縫い高校球児の夏が来る
7/20 博苦 朝明けの濁り水にも蓮の花
古苑 朝露をうけて目覚まし花開き
クロちゃん 土用の丑うなぎ売り場を占拠して
古苑 ノボリみて土用の丑だと思い出し
古苑 忘れてたわけではなくてなんなのか
古苑 少しだけ分けてくださいやさしさを
7/21 古苑 梅雨明けもあともう少しと蝉の声
博苦 雨上がり斥候蝉の声一つ
クロちゃん 炎天も子供だんじり元気良く
古苑 炎天に子供みこしの声熱く
古苑 これからはあちらこちらで夏祭り
てるみ 仲見世は国際交流夏休み
7/22 クロちゃん 巫女さんも荷台に乗って夏祭り
てるみ 男しに守られ動く菖蒲連
ネック 虫たちの 一大事なり 草むしり
fgf むし(虫)だからご心配なく(泣く)むし(無視)してよ
てるみ わが庭の草花たくまし生き延びて
博苦 たくましく生きて延びるは女なり
7/23 クロちゃん 暑いから身体動かし汗をかく
古苑 梅雨明けにセミ達の声我先に
てるみ 販売機手を腰に当て一気のみ
博苦 微睡の君の額に汗落とし
7/24 イチロー 影法師 老いの姿を まざまざと
イチロー 携帯わ 老いの生活 命づな
イチロー 車椅子 老いの楽しみ 地図の旅
イチロー 夏日でも 会社のボーナス 冷夏なり
イチロー コップ酒 お茶代わり出す 呑み仲間
古苑 ママチャリもスピードメーターつけようか
古苑 自転車の籠の中には水筒が
古苑 もう少しマナーも守って欲しいかな?
古苑 自転車を止めてお喋り木の陰で
てるみ なさぬ仲携帯電話載せられず
てるみ 一声で聞き分ける声なつかしく
てるみ 車椅子軟派用のはないものか
てるみ 若さとはときめく思い忘れずに
博苦 路傍舞う凌霄花(のうぜんかずら)の朱絨毯
古苑 夏空にノウゼンカズラの花がゆれ
7/24 クロちゃん 猛暑で車のクーラー効き目なし
古苑 蝉しぐれ他には何にも聞こえない
ばにらあいす 100円で涼しくなれるシャーベット
7/25 fgf 時経ても墨字と点字難しく
てるみ 声のない接客に手話のありがとう
てるみ 手探りでいとおしく探す夏土産
クロちゃん 夏祭り手負いのトラはサヨナラ勝ち
博苦 猛然と猛暑に猛虎猛反撃
ゆうこ うらめしや〜あぁうらめしやそれぞれに(笑)
7/26 クロちゃん 花金のビールを注ぐ音楽し
ばにらあいす クーラーと足元ストーブ 職場にて
古苑 パソコンの机の下の足温器
てるみ 開け放つ店先クーラー効き目なく
博苦 刹那さを目に焼き付けて恋花火
古苑 はかなさとせつなき恋の水花火
てるみ 火が付いて花咲き落ちる恋花火
博苦 残り火を灯して落ちる恋花火
ゆうこ 恋花火瞬きする間に色をかえ
7/27 クロちゃん クーラー止めリハビリの汗思いっきり
古苑 家事合間滴る汗も切れ間なく
てるみ 汗かけば貴方誰かと人が言う
ゆうこ 汗かけば 新陳代謝で 若返り
7/28 寿風 あても無く 日傘に隠れ 涙ふき
寿風 打ち水を 乾いた心に そっとやり
てるみ 句を読んで詠う同士に酒を注ぎ
クロちゃん 孫囲みジジババ談義夏の宴
てるみ ジジババの妙薬になる孫談義
ゆうこ ジジババの目尻下げたる孫の声
寿風 ジージーと蝉の声にも目じり下げ
7/29 博苦 朝曇り一息ついた蒸し暑さ
たえこ 一時の涼を喜び秋を待つ
てるみ 姿見や脱いだり着たり朝雲り
クロちゃん スイミングへ行って来たよと孫の声
7/30 たえこ うわのそら 今のは青空? 曇り空?
博苦 曇り空あなたの背中が道しるべ
てるみ うわのそら都合によって空を見る
南風 元気でね 心でつぶやく 母への思い
博苦 母思う子よりも深き母の愛
古苑 知らぬ間に母を求めて手が探る
てるみ 母の身を思えど姑に気を使い
7/30 句会 兼日題は「夏の夜」「団扇」です!
古苑 夏の夜は団扇片手に夕涼み
古苑 遠花火音だけ涼し夏の夜
古苑 宅配で団扇ひとつの風送り
古苑 団扇から送る涼かぜ君の胸
博苦 一人寝の人肌恋し夏の夜
博苦 添い寝する団扇が動く母の腕
寿風 だんじりの囃子にのせて団扇舞い
寿風 背を向けて襟元くずす夏の夜
イチロー 少しづつ 尿器臭うや 夏の夜
イチロー 定番の 怪談話 夏の夜
イチロー 不景気で 貰う団扇も 少なくて
イチロー 団扇とは 宣伝品に 貰うもの
利舟 パタパタと鰻の匂い風に乗せ
利舟 背なに指す浴衣のうなじ二十歳なり(はたち)
利舟 軽く背を団扇で叩く若夫婦
利舟 涼し夜所在無さげな団扇あり
利舟 時々はちり取り代わりの団扇かな
利舟 音微か江戸風鈴の夏の夜
利舟 夕顔がくっきり浮かぶ夏の夜
利舟 蝙蝠のかすめて飛ぶや夏の夜
利舟 会議にも団扇が似合う人もいて
たえこ 夏の夜の夢へいざなう虫の声
クロちゃん 夏の夜の怪談話懐かしく
クロちゃん 毎朝の個室で役立つ団扇かな
てるみ 団扇ごし見つめときめく歳は過ぎ
てるみ 夏の夜はホラー映画を彼と見る
てるみ してみたいまとわずビールの夏の夜
てるみ 団扇2本踊る男に風が吹き
だるま君 教室は 下敷き団扇 パタパタと
だるま君 優しさが 扇ぐ団扇に 見え隠れ
だるま君 夏の夜は 灯りさえもが 汗を呼ぶ
ささき 蒲焼きは 団扇さばきが 客を呼ぶ
ささき 夏の夜は 団扇片手に 寄り添いて
ささき むし暑く 一雨恋し 夏の夜 
ネック 夏祭り 業者の団扇で 涼を得て
ネック 夏の夜 花火大会 蒸し暑き 
7/30 クロちゃん 炎天下街路樹の葉重たげに
古苑 炎天の葉っぱの向こうきらめいて
7/31 あんこう 今は見ぬ 渋団扇の なつかしさ
あんこう 夏の夜に 相模湖のへら 船だしぬ
イチロー 一瞬の 花火の中に 座る妻
イチロー 割り切れぬ 義理と言う名の 熨斗袋
イチロー チラホラと 本音出かかる 宴の席
イチロー 余生とは 云え夢を追う 旅があり
イチロー 片手では 抜けぬ根もある 浮世草
クロちゃん 風呂上りフル回転の冷房機
 
































女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理