4月・前半
4/1 |
ベースボール |
春が来て亡き祖母のこと思い出し |
4/1 |
かみ |
残雪や賜り多く逝きたまふ |
4/1 |
てるみ |
凛として前を見つめる花一輪 |
4/1 |
イチロー |
マンサクが 出番ですよと 花開き |
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古苑 |
鉢植えの桜が順に春を告げ |
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てるみ |
吾妻橋 屋形船見て 桜見て |
4/1 |
てるみ |
隅田川桜の花でとりもって |
4/1 |
クロちゃん |
世話役も年度替わって荷が下りる |
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古苑 |
新年度まだまごついて回覧板 |
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てるみ |
新年度転勤辞令巣立ちかな |
4/2 |
クロちゃん |
個性出る撮影会の花見かな |
4/2 |
イチロー |
出羽路にも 月遅らせた 雛街道 |
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古苑 |
春の日を受けて微笑む人形様 |
4/3 |
イチロー |
春眠を 訪ねし孫に 起こされる |
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古苑 |
梅小枝小鳥の集うのどけさよ |
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てるみ |
一年中春眠なのかとおこされて |
4/3 |
てるみ |
春雨に濡れて冷たき白い指 |
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てるみ |
花冷えも桜一息水を飲む |
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てるみ |
仕事終え見上げる空は桜色 |
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古苑 |
花冷えの指先に息を吹きかけて |
|
古苑 |
まんさくののどけき色よ春うらら |
4/3 |
クロちゃん |
催花雨でベランダの花も活き活きと |
|
古苑 |
春雨の冷たさ肩に花の散る |
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てるみ |
春雨じゃ入る人無し傘ひとり |
4/4 |
イチロー |
戦中派 残さず食べて 太り過ぎ |
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古苑 |
また太る 言い訳しながら 箸を取り |
|
てるみ |
やせなけりゃ明日は無いぞと言い聞かせ |
4/4 |
クロちゃん |
春昼に選挙カーがやかましく |
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古苑 |
スーパーの入り口で打つ第一声 |
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てるみ |
育て終え親子に届いた選挙権 |
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てるみ |
子育ての終わりを告げる選挙権 |
4/5 |
イチロー |
大役を 果たした絵馬に 梅の花 |
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古苑 |
親よりも 祖父母戦争 勃発中 |
4/5 |
クロちゃん |
うらまれる満開あとの落下雨 |
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古苑 |
桜花 春雨にぬれ 散り急ぎ |
|
てるみ |
雨やんで桜吹雪の商店街 |
4/5 |
hissy(利舟) |
願はくば散り急ぐな土曜雨 |
|
古苑 |
わが気持ち知ってか知らずか春の雨 |
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てるみ |
桜舞い着物姿もあでやかに |
4/5 |
ふじいさむ |
花見酒 飲んで色気も 桜 |
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古苑 |
春風に 山桜も肩 震わせて |
|
てるみ |
利き酒に桜浮かして興誘い |
4/5 |
ふじいさむ |
大きくて はみ出す桜 六義園 |
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古苑 |
窓越しの陽射しの中で遊び猫 |
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てるみ |
満開の桜家屋をだきしめて |
4/6 |
ちーすけ |
雨男 桜並木を 傘さしラン |
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古苑 |
待ちわびて 桜並木を 駆け抜ける |
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博苦 |
色男桜並木を二人連れ |
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博苦 |
伊達男桜並木を背(せな)に彫り |
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てるみ |
彼の人と思い出桜舞う通り |
4/6 |
イチロー |
孫の世話 楽しみなれど てこずらせ |
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古苑 |
平日は 嵐の前の 静けさか |
|
博苦 |
命日を桜開花で思い出し |
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てるみ |
孫談義桜の下で花開き |
4/7 |
クロちゃん |
風光りベランダの花も鮮やかに |
|
古苑 |
風そよぎかすかな葉音春うらら |
|
てるみ |
身だしなみ整えまだ咲くシクラメン |
4/7 |
イチロー |
異動時期 介護の人も 二日酔い |
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古苑 |
二日酔いおして今夜も歓迎会 |
|
てるみ |
二日酔いしばしお預けダイエット |
4/7 |
クロちゃん |
新園児泣き泣き通う去年今年 |
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古苑 |
泣く子らに幼きむかしかさねみて |
|
博苦 |
通夜の日も泣き泣き通う去年今年 |
|
てるみ |
膝痛め仕事減らして泣き落とし |
4/8 |
イチロー |
一年生 読めぬ字ばかりの 名が並び |
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古苑 |
最近は両親参加の入学式? |
|
てるみ |
子一人親族6人息つまり |
4/8 |
博苦 |
始ってサダム憎しと春の陣 |
|
博苦 |
始ってフセイン憎し春の陣 |
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古苑 |
イラクにも平和な春が早く来い |
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てるみ |
自己中の最たるものか独裁者 |
4/8 |
クロちゃん |
春憂いうるさいだけの選挙カー |
|
古苑 |
そこだけは元気いっぱい選挙カー |
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博苦 |
大声で環境問題説く候補 |
|
てるみ |
たが為の選挙たるかや声上げて |
4/9 |
イチロー |
焼き芋屋 屋台の屋根に 火伏札 |
|
古苑 |
店先の軒下借りて店開き |
|
てるみ |
焼き芋の香りに釣られ後戻り |
4/9 |
クロちゃん |
通院時車の窓から花見でき |
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古苑 |
これからが私の出番と桜たち |
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てるみ |
年行事お墓の前で酒盛りし |
4/10 |
イチロー |
サバイバル 知らず喜ぶ 入社式 |
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古苑 |
とりあえず 腰掛けておこう 入社式 |
|
てるみ |
情勢を見定め時待ち大学院 |
4/10 |
クロちゃん |
いつの間に隣の鉢でスミレ草 |
|
古苑 |
春の花 スタートラインに 並びおり |
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てるみ |
花見終えいまだ桜の後始末 |
4/10 |
ふじいさむ |
六義園 大きな枝垂れ 桜咲く |
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古苑 |
春風の いたずらに花 散り急ぎ |
|
てるみ |
春の夜の幽霊場違い花の下 |
4/11 |
イチロー |
ブランドの 財布が嘆く 中身かな |
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古苑 |
レシートの数ほど貯まれば文句なし |
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てるみ |
春物を選んでみたらブランド品 |
4/11 |
クロちゃん |
郵便で不在者投票春の雨 |
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古苑 |
選挙カーうぐいす嬢の声も枯れ |
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てるみ |
選挙権置いて転勤わが息子 |
4/12 |
イチロー |
愚痴を聞き 訪問介護の 時間経ち |
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古苑 |
誕生会 民謡にあわせ 手が舞って |
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てるみ |
介護するつもりが倒れ情けなく |
4/12 |
ふじいさむ |
足腰に 何故良く効くの 釈迦涅槃 |
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古苑 |
花冷えに張るオンパックスの大活躍 |
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てるみ |
今度こそ今度こそはと量り乗り |
4/12 |
クロちゃん |
春雨はベランダの花に役立たず |
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古苑 |
春雨にうたれこぶしの花も散り |
|
てるみ |
初島や車窓にかかる花の雨 |
4/12 |
博苦 |
儚(はかな)くも散らす定めの桜かな |
|
古苑 |
葉桜に残す思いのありったけ |
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てるみ |
散る桜いずれ我が身も散る桜 |
4/13 |
イチロー |
予想せぬ 馬が割り込み 桜散る |
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古苑 |
国道も桜背負って渋滞し |
|
てるみ |
形良い馬けつに頬を赤らめて |
4/13 |
クロちゃん |
窓開けて外気取り込み暖かく |
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古苑 |
朝よりも帰りの桜咲き乱れ |
|
博苦 |
窓開けてゆっくり昼寝がしてみたい |
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てるみ |
窓開けて一息入れて主にらみ |
4/14 |
ふじいさむ |
八重桜 ソメイヨシノが 散りて咲き |
|
古苑 |
明日咲こか 今日咲かせよか 鉢サクラ |
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てるみ |
ゆれようか迷う小枝がいとおしく |
4/14 |
イチロー |
不景気に 食べろ遊べの 町おこし |
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古苑 |
最近は 生涯学習 大盛況 |
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てるみ |
温泉街カジノどうする町おこし |
4/14 |
博苦 |
葉桜の色と香りに花は散り |
|
古苑 |
花が散り産毛に包まれ葉が目覚め |
|
てるみ |
ふきのとう本眺めてあれやこれ |
4/14 |
クロちゃん |
桜餅葉っぱも食べて甘さます |
|
古苑 |
草もちのよもぎの香り春を連れ |
|
イチロー |
平和な論争ですね。私も一言 |
4/15 |
イチロー |
鼻の下 伸ばして貰う 華名刺 |
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古苑 |
お財布も細る思いの歓迎会 |
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博苦 |
鼻の下伸ばす暇無く金も無く |
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てるみ |
鼻の下伸ばしてくれる時は過ぎ |
4/15 |
クロちゃん |
ベランダに色とりどりの春の花 |
|
古苑 |
いつのまにエイザンスミレの咲き占めて |
|
博苦 |
ベランダに夜ふわふわと春蛍 |
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てるみ |
春が来た歩く姿もかろやかに |
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4月・後半
4/16 |
イチロー |
黄門に 景気の世直し お願いし |
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古苑 |
ディサービス名前呼ばれて笑み返し |
|
博苦 |
肛門でケーキのロウソク吹き倒し |
|
てるみ |
東宝の時代劇見て幼少期 |
4/16 |
クロちゃん |
春半ば初夏の暑さで日焼けして |
|
ネック |
春半ば 残り桜を 生け込んで |
|
古苑 |
初夏の陽にほこらしそうな夏帽子 |
|
博苦 |
春麗ら初夏の暑さで汗日焼け |
4/17 |
イチロー |
血圧は 心の中を 探り当て |
|
古苑 |
君の声 聞いて血圧 急上昇 |
|
てるみ |
血圧計覗いたとたんにダウンする |
4/17 |
ベースボール |
桜咲き 春を思わす 陽気かな |
|
古苑 |
夏ちかし 扇子ひとつも 出そうかな |
|
博苦 |
ネットでも日々北上の桜かな |
|
てるみ |
スワトウのハンカチ軽く夏近し |
4/17 |
クロちゃん |
夏隣リハビリの汗気持ちよく |
|
古苑 |
自転車を降りて汗拭く夏ちかし |
|
博苦 |
冷房車降りて汗拭く夏の駅 |
|
てるみ |
ざるそばの汁心地よく初夏感じ |
4/18 |
イチロー |
孫が来て テレビ言葉に 直される |
|
古苑 |
朝市の飛び交う言葉懐かしく |
4/18 |
クロちゃん |
衣替え季節外れの夏日来て |
|
古苑 |
夏ちかし箪笥のすみを探りおり |
|
てるみ |
肉襦袢衣替えする時期となり |
|
博苦 |
肌襦袢脱ぎもう一枚の声を聞き |
4/19 |
寿風 |
孫いだき デジカメ片手に 通り抜け |
|
寿風 |
花吹雪 やや(赤ちゃん)も歓喜の声をあげ |
|
てるみ |
喜びのあふるる句の中花日和 |
4/19 |
イチロー |
口車 上手く乗せられ 金取られ |
|
古苑 |
諸先輩我も我もと何処に行く |
|
てるみ |
上手そうな話も良く見りゃ毒キノコ |
4/19 |
クロちゃん |
孫元気年長さんへ進級し |
|
古苑 |
風に乗り赤子の声よ春うらら |
|
てるみ |
ノーベル賞付き添う私を夢見たが |
|
博苦 |
双葉出て香りを探す親心 |
4/20 |
イチロー |
七十路 我が人生は 悔いばかり |
|
古苑 |
我もまた 花の盛りに 生を受け |
|
てるみ |
六十や七十現役我ひよこ |
4/20 |
寿風 |
ダイエット末期の病と間違われ |
|
古苑 |
ダイエット取り組む先からリバウンド |
|
博苦 |
ダイエット国の役人議員数 |
|
てるみ |
体重を聞かれて息のみダイエット |
4/20 |
クロちゃん |
春憂い些細なことで腹を立て |
|
古苑 |
春雨が雲の先から滑り落ち |
|
博苦 |
君待つや雪解けの宿湯の香り |
|
てるみ |
一人愚痴増えて悲しい五月病 |
4/21 |
博苦 |
満開の八分を見せて散る桜 |
|
博苦 |
散る桜国のためとは悲しけれ |
|
古苑 |
国のため大儀のためと開きなおり |
|
てるみ |
戦後処理桜散るまで終わり無し |
4/21 |
イチロー |
酒団子 無くて淋しい 花見かな |
|
古苑 |
風薫る花見の宴の賑やかに |
|
てるみ |
湯煙と桜吹雪に包まれて |
4/21 |
クロちゃん |
草もちを食べて懐かしよもぎ採り |
|
古苑 |
草の香が思い出させる幼き日 |
|
博苦 |
草餅も黄粉でお色直しかな |
|
てるみ |
柴又の草もち折持ち船を待ち |
4/22 |
博苦 |
朝焼けに仕事の出来る有難さ |
|
寿風 |
朝焼けに家路を急ぐプチ家出 |
|
古苑 |
朝焼けを仰いで「よしっ!」と声を上げ |
|
てるみ |
朝焼けに一呼吸して一寝入り |
4/22 |
イチロー |
新車買い スーツも揃え 職が無し |
|
寿風 |
入社式 ブランド品に 身をつつみ |
|
古苑 |
保母さんに看護士さんにヘルパーに |
4/22 |
クロちゃん |
寝不足か睡魔が襲う春の昼 |
|
古苑 |
春の縁猫の隣りで舟をこぐ |
|
てるみ |
春うらら来客共にあくびかな |
4/23 |
MUSASI |
葉桜を 突き抜け届く 選挙カー |
|
MUSASI |
人ごみの 中をタスキが 走りゆく |
|
MUSASI |
自転車の タスキが人の 中を縫う |
|
古苑 |
川向こうせわしく走る選挙カー |
4/23 |
てるみ |
花びらに転がるしずくとけあって |
4/23 |
イチロー |
冷雨に どっしり構え 長電話 |
|
古苑 |
春雨に肩ふるわせて花といき |
|
てるみ |
携帯の話し声する傘の中 |
4/23 |
クロちゃん |
ベランダにつつじに負けじとアザレアが |
|
古苑 |
鉢植えの桜の最後の花が散り |
4/24 |
イチロー |
日本は 四季が移って 好きになり |
|
古苑 |
南より北へと春が駆け巡り |
|
てるみ |
GW幕開けとなる日近し |
|
博苦 |
草も木も春爛漫にそれぞれに |
4/24 |
クロちゃん |
今ひとつ気力に欠ける春の雨 |
|
寿風 |
菜種梅雨リハビリ通院さぼり気味 |
|
古苑 |
窓をうつ雨を目で追い何おもう |
|
てるみ |
エネルギー消え入る頃に祭り来る |
4/25 |
イチロー |
選挙カー 春の眠りを 妨害し |
|
古苑 |
対岸の 選挙の音を 風運び |
4/25 |
クロちゃん |
新緑に心洗われ癒されて |
|
古苑 |
石楠花の花におもたき小ぬか雨 |
4/26 |
イチロー |
木の芽だけ 景気を他所に 背伸びする |
|
古苑 |
心無い乱獲に木々姿消し |
4/26 |
クロちゃん |
大輪の芍薬見事盗み撮り |
|
古苑 |
葉桜の陰で寂しくガクが揺れ |
4/27 |
かみ |
草笛を吹く子と歩くいざ選挙 |
|
かみ |
柿若葉不協和音の笛やさし |
|
古苑 |
やさしげに若葉揺らいで風ひかる |
4/27 |
イチロー |
ぜいたくな 食事に「おしん」 活をいれ |
|
古苑 |
口寄せてサクッと噛みしめお漬物 |
4/27 |
クロちゃん |
夏近し鉢植えの花入れ替える |
|
ベースボール |
チューリップ そろそろ球根 乾かそう |
|
古苑 |
庭先に鉢だけ増えて夏ちかし |
4/28 |
ベースボール |
選挙戦 無投票で 二期目かな |
4/28 |
イチロー |
バーゲンに 要らぬ物まで 買わされる |
|
古苑 |
チラシみて 実物をみて がっかりし |
4/28 |
クロちゃん |
デンドロもつぼみ膨らむ春日和 |
|
古苑 |
鉢植えの 黒侘び助の 花開き |
4/29 |
博苦 |
飲んで寝て起きては読むの春日山 |
|
古苑 |
うす色の葉かげに桜花笑う |
4/29 |
イチロー |
イラク戦 終わり利権の 奪い合い |
|
古苑 |
戦争の 被害届に 終わりなし |
|
博苦 |
一文銭投げた平次も拾い合い |
4/29 |
クロちゃん |
兜だし元気に育つ孫を待つ |
|
博苦 |
父の手の紙の兜で胸を張り |
|
古苑 |
アパートのベランダ飾る鯉のぼり |
4/30 |
イチロー |
散り初めし 桜の下を 去りがたく |
|
古苑 |
チューリップ頭を揺らし風薫る |
4/30 |
クロちゃん |
リハ通院ゴールデンウィークも休み無く |
|
古苑 |
手を取れば握り返して欲しいのに |
|