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3月・前半
3/1 イチロー 弥生待ち 今が盛りの 雛街道
博苦 最上紅花咲いたかと春を待ち
古苑 いにしえの春をはこんで雛人形
3/1 ちーすけ 春雨か 濡れたかないよ まだ寒い
ちーすけ 里帰り 道が分からず 送られて
てるみ 駅変わり指差し確認里帰り
3/1 ちさほ 緋毛氈いつもの位置にひなあられ
3/1 クロちゃん 三寒の冷たい雨で弥生入り
てるみ 春探し思い込めての徹夜かな
3/2 イチロー マナーとは ナイフとフオーク 持て余し
古苑 テーブルについたとたんに「箸ください」
てるみ フルコース食べた気せずにラーメン屋
3/2 古苑 春を呼び仲間が集う掲示板
古苑 あらためて新しき門出春うらら
3/2 クロちゃん 菜の花のお浸しつまみ酒美味し
古苑 天麩羅の香り豊かにフキノトウ
3/3 てるみ 春が来た喜ぶ顔がうれしくて
古苑 また逢えるうれしさ胸に戸をたたく
3/3 ふじいさむ 思い出の 詰まった雛を 飾り見る
てるみ 春雨や明日を夢見て一歩出る
3/3 イチロー 助手席で ブレーキ一緒に 踏んでおり
てるみ 新車買い運転席とにらめっこ
3/3 クロちゃん ひな祭り娘おらずもチラシ寿司
古苑 おり紙の雛人形もやさしげに
てるみ 雛あられ甘納豆だけ探し出し
3/4 ちさほ さあ大変花粉のシャワーだ春一番
てるみ 勘違いウルウルした目の花粉症
3/4 ネック 弥生月 雛の日過ぎて 春吹雪
てるみ 卒論と学院試験で身が細り
3/4 イチロー 弥生待ち 今が盛りの 雛街道
てるみ 男所帯通り過ぎてくひな祭り
3/4 fgf 初恋は さくらの香り 風に舞い 
fgf 満開の 桜並木は 家路まで 
てるみ 冬されば春が来るよと元気づけ
fgf いつまでも 見守る母は 夢の中
fgf 母の愛 亡くして解り なお感ず
3/4 イチロー 祖父母にも V(ブイ)サインの メール有り
古苑 我が家にも春がきたよと受験生
てるみ 祝い持ち連絡を待つ祖父母たち
3/4 クロちゃん 浪速でも寒の戻りで雪が舞う
古苑 弥生来て風花の舞う春浅し
てるみ じゃんけんのゲーム勝てると重ね着し
3/5 沙羅 ひな祭り 今年も知らぬ 存ぜぬと
沙羅 家のひな HPに飾って 悦に入る
古苑 本棚に紙で作った雛人形
てるみ だいり雛主人に寄り添い笑われる
3/5 ふじいさむ 春一番 雛人形にも マスクさせ
てるみ 春一番何かが目の前通り過ぎ
古苑 スギ花粉山から運ぶ春一番
沙羅 おぉこわい 杉の花には 勝てやせぬ
3/5 イチロー ライオンが 獲物を狙い ヤブの中
てるみ それぞれの生き残り戦巻き込まれ
古苑 いさぎよい生き方したいと祈りつつ
3/5 クロちゃん 冴え返りフル回転の暖房機
てるみ 仕事終え身体温め家事をする
古苑 鍋料理ストーブの上で音をたて
fgf 遠くから 美味しい鍋の 音届く
3/6 イチロー 豆まけど えり好みする 福の神
3/6 fgf 一工夫 ノコギリ使う 女将さん
fgf 電動の 工具使い 箱出来た
fgf 手造りの 欲しかった箱 出来ました
3/6 沙羅 花粉かな いやいや風邪だ どの薬
沙羅 鼻水と 格闘しては 紙の山
古苑 ゴミ箱に山にした紙春到来
博苦 部屋の隅ティッシュ花咲く寒苦かな
3/6 クロちゃん 柔らかなちりめんじゃこ弥生かな
古苑 菜の花とちりめん雑魚と春の膳
博苦 醤油かけ大根と雑魚飯に乗せ
てるみ 力丸と縮緬雑魚の奪い合い
3/7 ふじいさむ 鶯の 鳴き声うれし 里の朝
博苦 牛乳屋走る音聞く街の朝
てるみ 美しき声にしびれて春むかえ
古苑 餌箱の林檎めがけて春が来る
3/7 博苦 父生きよ望みはせめて彼岸まで
沙羅 母ガンバ 後半年で 米寿なり
古苑 傍にいて頑張ってねと願かけて
3/7 クロちゃん 啓蟄も出るに出られぬ寒さかな
古苑 窓揺らし枝を揺すって春の風
3/8 てるみ 芭蕉の句触れた気のする年となり
てるみ 多忙なる時界を出でて見る世界
てるみ さてと立つ思いは春を追いかけて
古苑 やさしさに触れた気のするうたに逢い
3/8 博苦 飛ぶ鳥も待つ子可愛いや餌探し
てるみ 時や距離親子の愛を大きくし
古苑 親になり自分勝手な親心
3/8 かみ 冴へ返る少年剣士の初勝利
かみ 春雪や富士が峰より消し初めぬ
てるみ 慈しみ育てた苗木つぼみ割れ
古苑 気がつけば二人の子どもに育てられ
3/8 クロちゃん いつまでも強く冷たい春の風
古苑 つめたくも確実に今春の風
3/9 てるみ つれあいのペーパードライブ死ぬ思い
古苑 初乗りの恐怖も何処恵比須顔
3/9 ふじいさむ 春一番 花粉飛ばすの もうやめて
てるみ シート敷き見あげてみれば杉林
古苑 杉の花嫌われながら春を告げ
3/9 クロちゃん 故郷のマラソン中継懐かしく
てるみ うらやまし無駄ない姿女子マラソン
古苑 マラソンの中継見ながら里帰り
3/10 NANA 爺婆も 孫と戯れ 初節句
NANA 初節句 高速に乗り 孫の家
てるみ 助手席でもミラーとブレーキ気になって
てるみ いまにみろ乗りこなしてやる四駆動
古苑 すごいでしょ!免許なし暦ン十年
古苑 カーナビにそっと訪ねるここは何処?
3/10 ふじいさむ 水ゆるみ 目高元気に 泳ぎおり
古苑 突然の雪に戸惑う梅蕾
3/10 クロちゃん ベランダにカンパニュラが仲間入り
古苑 真っ白に春を隠して雪が降り
てるみ 這うように か弱き花の 小むらさき
3/11 ふじいさむ 吹く風に ゆらゆら揺らぐ 寒桜
3/11 博苦 春の陽に父の手を取りさすりつつ
博苦 楽しみは美人ぞろいのICU
古苑 節くれた指先に春がとまりおり
てるみ 静かなり小さな春の手をとって
3/11 クロちゃん イカナゴの釘煮が届く春の知らせ
古苑 魚屋の店先に並ぶ春告魚
博苦 玉筋魚や醤油でくの字に曲がりをり
3/12 イチロー 豊かなり 不況風無し 腰回り
古苑 春になりエプロン外し身も細り
てるみ 商店街通るは不況の風ばかり
3/12 クロちゃん 胃カメラも異常なしで春の味
古苑 健康が一番だよと言い訳し
てるみ 足以外食欲の四季異常なし
3/12 岡崎屋惣次郎 隅田川 今年の桜は いつ咲くの 
古苑 めぐり来る季節先取り花暦
てるみ 手入れして花に負けじと開花待つ
3/13 イチロー 迷惑な 夜半の訪問 女性客
古苑 出てみれば背中残したセールスマン
てるみ 暗闇はあばたもえくぼ夢の中
3/13 てるみ 遠方の友より届く春の色
3/13 ささき 絵手紙は 梅に鶯 無理にとめ
ささき 鶯も 喉詰まらせる 花粉とき
古苑 鶯の発声練習待ちわびて
てるみ 花粉症くしゃみで買い物ままならず
3/13 クロちゃん 関西の春の始まりお水取り
古苑 エンジンの音追いかけて春準備
3/13 NANA 春風を 身にまといつつ 旅支度
NANA 春風や 悲しみ包み 川面ゆく
古苑 行く人を見送る肩の花吹雪
てるみ 時立てど別れの場面鮮明に
3/14 イチロー 沈黙が 深くなるほど 不満増し
てるみ 旅先で少し寝たらと促されて
古苑 少しでも母にも届け春の声
3/14 クロちゃん 陽光に輝き見せるチューリップ
てるみ たまにはと盛り花学びチューリップ
古苑 春予感チューリップの芽顔を出し
3/15 イチロー 税還付 得したような 気持ちがし
古苑 忘れてた箪笥の奥のへそくりを
てるみ へそくりを子に見つけられ外食し
3/15 クロちゃん しとしとと寒さをつれて菜種雨
古苑 春の日に誘い誘われお人形
てるみ 春雨が杉をなだめて息をつく
3月・後半
3/16 イチロー プライドが 邪魔し拾えぬ 十円玉
古苑 春日うけ鉢植えの梅凛と咲き
てるみ 靴の紐直す振りして五円玉
3/17 ささき   交番に 空き巣入るか 春のやみ
ささき   不祥事の つづく交番 空き巣入る
てるみ 民間に見まわり頼むおまわりさん
古苑 不審者が春に誘われ徘徊し
3/17 イチロー 公約は 秘書と一緒に 反古となり
てるみ 隙間明け胸なでおろす議員かな
古苑 公約は春の嵐に飛ばされて
3/17 クロちゃん 3月でみんな還暦同窓会
クロちゃん 湯ノ山に花粉たわわな杉並木
古苑 杉の木の見下ろしながら花粉まき
てるみ 花の宴花?に囲まれチュウ-ーーーリップ
3/18 イチロー メール出し 夫婦喧嘩の 続きをし
古苑 言葉には出せぬ言葉もメールなら
てるみ 頬染める言葉もメールなればこそ
3/18 クロちゃん 花たちも春の日差しがまぶしそう
古苑 遊び猫陽射しの中でまどろんで
てるみ 春暖房つけると暑いし消すと花冷え
3/19 イチロー 折込は 妻の知識を 豊かにし
古苑 折込にたずねて夕げの膳飾り
てるみ 通販とメモにする紙だけ使い
3/19 古苑 咲きいそぎ宴の準備春の苑
てるみ 春来るお風呂上りにエステする
3/19 クロちゃん 待合所うつらうつらと春の昼
古苑 春日向猫と一緒に暖をとり
てるみ 香りにて季節を告げる沈丁花
3/20 イチロー 梅桜 一緒に行くと 春便り
古苑 梅よりも一日天下の山桜
てるみ 並木道薄らピンクに染まりだし
3/20 イチロー ライオンが 狢の餌に 手を延ばし
イチロー 後門の 狼恐く 協力し
古苑 思い込み自分勝手と我侭と
てるみ 名文を聞けど納得できぬ戦
3/20 クロちゃん 開花予想花見の予定狂わせる
古苑 梅桜スタートラインにならびおり
てるみ 触れたならはちきれ開花つぼみかな
3/21 ちさほ 合格の机を飾りスイートピー
古苑 新しき門出を祝いサクラサク
てるみ 桜咲く門誇らしげに通る子ら
3/21 イチロー 名残雪 豆腐のように 切って捨て
古苑 軒下に取り残された冬ひとつ
てるみ 雪解けの音が心を慰めて
3/21 クロちゃん 春彼岸おはぎ供えて南無阿弥陀
古苑 桜餅自分の分も供えおり
博苦 桜餅八重の香りも年を越し
てるみ 一つ食べもう一つまみ周り見る
3/22 イチロー 安全は 朝の梅干 保障する
古苑 ケセラセラなるようになると開き直り
てるみ 大儀など現場届かずお上だけ
3/22 クロちゃん 故郷の選抜校は初戦負け
古苑 若者のパワー爆発春選抜
ふじいさむ 春来たり一喜一憂グラウンド
3/23 ベースボール 探し物見つからないとなげきつつ
てるみ 物忘れ2階に上がりまた戻る
古苑 忘れ物なんの事だと猫に聞き
3/23 イチロー ジンクスは 新横綱も 当てはまり
3/23 ふじいさむ 広い海 独り占めする 露天風呂
古苑 日本海海に抱かれ露天風呂
博苦 日本海東風(こち)に抱(だ)かれて露天風呂
博苦 日本海吹雪に抱かれ露天風呂
てるみ 混浴の露天に二人ひそひそと
3/23 ふじいさむ 春の海 九十九島を 島巡り
古苑 昨日まで波頭飛び散る日本海
てるみ ポピュラーと演歌の世界ですね
3/23 クロちゃん 春日和キルタンサスも満開に
古苑 葉かげよりショウジョウバカマも顔を出し
博苦 春日和キルクークスにも爆撃か
てるみ 花音痴バジルの種まき春日和
3/23 hina 掲示板 春のつぼみと 似たりけり
古苑 友集いにぎにぎしくも店開き
てるみ 掲示板遠方お久の友に会う
3/24 イチロー 足音も 悲喜こもごもの 窓の外
古苑 ビニール貼り三連休も何のその
博苦 足音も雪に吸われて窓の外
てるみ 春休みかわいいお客が来る季節
3/24 クロちゃん 墓参り今年も行けずに彼岸明け
古苑 好きな花いろいろ集めて墓参り
博苦 我も行く花と水乞う彼岸かな
てるみ 墓参り運転練習のいいわけに
3/25 イチロー 労働歌 ナツメロとなる 不況風
古苑 CDの中から聞こえる頑張ろう
3/25 クロちゃん 変わりし世合格通知携帯で
古苑 携帯の上で指先春にゆれ
てるみ 商店街携帯に載せ全国へ
3/26 イチロー Vサイン 親はあわてて 金工面
古苑 受験生ひと足はやくサクラサク
てるみ 私立から国立移りうく財布
3/26 クロちゃん 心地よく動く楽しみにじむ汗
古苑 窓越しに受ける陽射しににじむ汗
てるみ 遠出して車の運転あぶら汗
3/27 イチロー 申告書 正直者ほど すらすらと
古苑 サラリーマン ガラスの向こうが 見え隠れ
3/27 クロちゃん 孫の守春日に誘われ散歩かな
古苑 相棒の居ぬ淋しさか遊び猫
てるみ 春が来ておよびかかるもままならず
3/28 イチロー 残雪は 老いの化粧か 剥げるまま
古苑 白化粧 とけて山里 青き踏む
博苦 白化粧剥げて輪廻の春となり
てるみ けなげなり老いても我を保たんと
3/28 博苦 春来たり人も樹木も鳥さえも
博苦 木蓮の香り芳(かぐわ)し車窓下げ
古苑 春風の衣撫でたる散歩路
3/28 クロちゃん 開幕は期待裏切りトラ負ける
古苑 開幕の賑々しさで春を知り
てるみ 開幕戦アメリカイラクが気になって
3/29 てるみ 花咲けど戦いの風強く吹き
古苑 桜花遠い戦地に届けよ
3/29 かみ 種芋や土器の如く探り当つ
かみ 春の野やしゃがみこんでしゃべりこみ
かみ 春霞山は化粧直しかに
かみ ジーンズの硬き服着て菜花採る
かみ 駄句ばかりできて軽き春が来た
てるみ ジャージ着てウエスト気になりジーンズへ
古苑 春の服あてて慌ててダイエット
3/29 イチロー 春なのに 景気は未だ 冬のまま
てるみ 火蓋きり追い討ち掛ける景気風
古苑 黄塵も遠い戦地の匂い乗せ
3/29 クロちゃん シクラメン陽気に誘われ蕾咲く
てるみ 昨年の残り火燃やすシクラメン
古苑 山桜一足先に春を告げ
3/30 イチロー コップ酒 無口の人も しゃべり出し
古苑 昼酒の酔いが体を駆け巡り
3/30 クロちゃん 道楽とデジカメ提げて花見かな
古苑 デジカメと今年も始まる花行脚
3/31 てるみ 桜散り最後の訓え尊けり
古苑 数々の教え残して桜散る
hissy(利舟) 友の父 逝きて 生きる子の涙
3/31 博苦 ありがとう頑固な父が指で書き
3/31 イチロー 懲りもせず 秘書が秘書がと 辞めて行き
博苦 親が死に子が死に孫が死ぬ定め
3/31 寿風 旅立ちの夕べにひとひら舞う櫻花
3/31 クロちゃん 一夜明け友の涙か花曇




























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