12月・前半
12/1 |
クロちゃん |
冬日和声でつないで同時オフ |
12/2 |
クロちゃん |
冬ぬくし誕生祝う皇居前 |
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てるみ |
提灯と国旗で祝う商店街 |
12/3 |
hina |
暮れの瀬に 猫の手も借り お片付け |
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クロちゃん |
オフ会の余韻楽しむ冬の夜 |
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てるみ |
秋日和 友の成功 笑みこぼれ |
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かみ |
冬ぬくしこわもの見たさの景色あり |
12/4 |
fgf |
呼ばるるはぼた餅来たり藪向こう |
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てるみ |
秋日和ぼた餅おうす至福時 |
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fgf |
寺参り陽だまりみっけぼた餅を |
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クロちゃん |
出遅れて賀状作り忙しく |
12/5 |
古苑 |
しらが葱 豆腐の上の ランデブ− |
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まさよん |
ドア開けて 煮込むの匂いの 幸せ |
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まさよん |
じゃがいもが タマネギがほら コトコトと |
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てるみ |
食卓は句に誘われるメニューかな |
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まさよん |
師走時 冬来ても尚 腹は秋 |
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利舟 |
師走時 冬来て尚も 胸は秋 |
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てるみ |
もう冬か我が腹時計は秋のまま |
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極楽とんぼ |
遠慮なし 俺もお前も 臭い仲 |
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博苦 |
初対面鳩も三枝の礼儀あり |
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てるみ |
秋冷えで延々奏でるヘ長調 |
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てるみ |
極楽の秋のハモリのライブかな |
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クロちゃん |
落葉(らくよう)し柿の実ひとつ青空に |
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てるみ |
とんがりの猿かにに出る柿を見て |
12/6 |
利舟 |
雨あがり黄葉一枚靴の上 |
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利舟 |
一斉に落葉掃く商店街 |
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利舟 |
電飾が舗道の雨に揺れ光る |
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極楽とんぼ |
夫婦(くち)喧嘩 はやしことばで無事おさめ |
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クロちゃん |
玄関の楓色づき赤黄緑 |
12/8 |
てるみ |
本年の締めにドジ踏み肩落とす |
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ばにらあいす |
晴天の休日寝るか起きようか |
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極楽とんぼ |
週一の 日帰り温泉 極楽湯 |
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まさよん |
陽だまりが包むから起きられぬ冬の朝 |
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まさよん |
休日も 一人じゃ何処行く 当てもなし |
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ばにらあいす |
休日を独りで過ごす事に慣れ |
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てるみ |
休日の無いのが主婦の泣き所 |
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クロちゃん |
日短く早くなりゆく犬時計 |
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クロちゃん |
我が家ではポインセチアがツリー代わり |
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てるみ |
冬の朝犬の寝坊に誘われて |
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古苑 |
しらが葱 豆腐の上の ランデブー |
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古苑 |
冬寒に 暖簾の先の 人模様 |
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極楽とんぼ |
夕菜は 半額セールの 鯛のあら |
12/9 |
ぱふぱふ |
二枚刃で剃って男の師走かな |
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ぱふぱふ |
人の世のしくみの中で着膨れる |
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ぱふぱふ |
茶柱の立って冬晴れ誕生日 |
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ぱふぱふ |
太陽が味方となって日向ぼこ |
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ぱふぱふ |
小包の結び目母と餅届く |
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ぱふぱふ |
意地悪も恋のひとつと冬うらら |
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クロちゃん |
賀状作り孫の笑顔を取り込んで |
12/10 |
利舟 |
ハンドルの手に冷たく冬を知る |
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利舟 |
朝一の煙草が胸に暖かく |
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極楽とんぼ |
童心を かりたてる サンタの風船 |
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ばにらあいす |
横に寝る彼の足冷たく冬を知る |
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極楽とんぼ |
サンタより 気になる垂れ幕 高速料金 |
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沙羅 |
寒くなり 義母をあんじて 電話かけ |
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沙羅 |
みなの背に 湯気たちのぼる 山歩き |
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沙羅 |
もういやだ 二度とこないど 山のぼり |
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てるみ |
吹きさらしホカロン談義で盛り上がり |
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てるみ |
英語にて浅草ジョウク冬の陣 |
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クロちゃん |
極月に入りて周りはせわしげに |
12/11 |
ぱふぱふ |
叉三郎ちょいと立ち寄る焼き芋屋 |
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にらあいす |
やらなくちゃならない事は後回し |
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極楽とんぼ |
やらなくちゃあ 事もなき 師走かな |
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てるみ |
やるっきゃない新米女将奮戦期 |
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クロちゃん |
リハビリもかじかむ手足暖めて |
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博苦 |
お一つと熱燗注され温まり |
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てるみ |
純米の燗は自分が湯につかり |
12/12 |
博苦 |
津田かぶに太古の香り冬の味 |
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博苦 |
漬物の王者白菜胡麻が入り |
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博苦 |
宴の後奈良漬つまみ河豚雑炊 |
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博苦 |
一乗寺酸茎(すぐき)を漬けて年を待ち |
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博苦 |
千枚を扇のように漬けにけり |
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古苑 |
だいこんを並べて干して冬を待つ |
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博苦 |
沢庵は貯(たくわ)え漬けが語源なり |
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てるみ |
年の暮れ年中行事に菜を漬けて |
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利舟 |
ビル谷間セキレイ二羽の遊び跳ね |
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利舟 |
通勤の寒さ避けての地下歩く |
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博苦 |
黄セキレイ枯れ田を走り餌探し |
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クロちゃん |
月半ば年越し挨拶リハ仲間 |
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てるみ |
年越しの挨拶聞いて時を知る |
12/13 |
博苦 |
氷柱割り地酒野沢菜雪の宿 |
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てるみ |
冬の駅地酒さがして時つぶす |
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クロちゃん |
故郷の味と思い出味噌煮込み |
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博苦 |
モツ煮込み狂牛病も何の其の |
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てるみ |
陰謀か和牛形無し冬の陣 |
12/14 |
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兼日題は「冬空」「ストーブ」です! |
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博苦 |
歩めども漏れ日は遠く冬の空 |
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博苦 |
北の果てストーブ列車ゴトゴトと |
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ももちゃん |
寂しさを 強くなれよと 冬空が |
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ももちゃん |
哀しみを 聞いてはくれぬ 冬の空 |
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ももちゃん |
淋しさを かくしてわらう 美人妻 |
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ばにらあいす |
消し忘れ!戻るとドアが閉め忘れ |
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古苑 |
冬空に 光はじけて 万華鏡 |
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古苑 |
冬空が 吠えてるように 雪おろし |
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古苑 |
ストーブの 上で息まく 鍋ひとつ |
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古苑 |
教室の 石炭ストーブ なつかしく |
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ぱふぱふ |
ストーブに当たらぬ頬が寂しがり |
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ぱふぱふ |
冬空の絵が野生めく女流画家 |
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ぱふぱふ |
身に染みる話しストーブ囲みつつ |
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ぱふぱふ |
失言の消すすべもなく冬の空 |
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ぱふぱふ |
冬空に焼いた手紙の灰が舞う |
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ぱふぱふ |
冬空の下で拾った泣きぼくろ |
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ぱふぱふ |
曇り無き空を味方に冬の鳥 |
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利舟 |
雨あがり低く黒雲走り去る |
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利舟 |
冬空の風に逆らい川鵜飛ぶ |
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利舟 |
澄みた空はるか鈴鹿の山を見せ |
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利舟 |
ストーブの姿消えての早5年 |
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ばにらあいす |
足元の電気ストーブ一年中 |
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クロちゃん |
足元にストーブ欠かせず麻痺の足 |
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クロちゃん |
見上げれば枯れ木の上に冬の空 |
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pink |
風鈴や悲しく響く冬空に |
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pink |
冬空に駈ける童の声がして |
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pink |
ストーブに乗せしヤカンや奮闘中 |
|
pink |
ストーブに手足とお尻あぶりたり |
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博苦 |
ストーブで焼くよりふっくら炭火餅 |
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博苦 |
冬空に風音だけが通り過ぎ |
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ぱふぱふ |
子と猫にストーブの前乗っ取られ |
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ぱふぱふ |
何時来てもストーブの上湯がたぎる |
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ぱふぱふ |
恋ごころ写すストーブ火が揺れる |
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かみ |
大人びてストーブの火を着けし頃 |
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かみ |
家族居てストーブひとつに集ひけり |
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かみ |
冬空やあっけらかんと富士の居て |
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かみ |
冬の空夜明けは軽く届き来る |
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まさよん |
エアコンは不経済だと電気ストーブ |
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まさよん |
パチパチとツリーを照らす暖炉の火 |
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まさよん |
冬空の星の合間を雲が縫う |
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まさよん |
凍る程チカチカ光る星の空 |
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まさよん |
星見たしガラスの部屋が欲しいよなあ |
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まさよん |
冬空にヨッシャ!とかけ声かけて出る |
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まさよん |
ストーブの灯油の香り父の香り |
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まさよん |
ポンプ押す手が凍えるや早く火を |
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だるま君 |
冬の空 山の頂 かくれんぼ |
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だるま君 |
車椅子 押せば風切る 冬の空 |
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だるま君 |
ストーブも 不景気風で 火を落とす |
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だるま君 |
冬の空 晴れて雄峰 鮮やかに |
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古苑 |
冬空を 横目でにらみ たまご酒 |
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古苑 |
木枯らしよ 駆けてきたのか 冬空を |
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てるみ |
広い部屋なぜに集まるストーブ前 |
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てるみ |
燗酒も冬空あっての舌鼓 |
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てるみ |
寄り添って暖めあえるも冬の空 |
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てるみ |
石炭のストーブ怒り眉を焼く |
12/14 |
極楽とんぼ |
寝床から ストーブのスィッチ入れてと 妻の言う(命令) |
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てるみ |
エアコンで犬と一緒に鼻乾く |
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クロちゃん |
電飾のツリーで楽しむ冬の夜 |
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ぱふぱふ |
待つ人も待たれる人もクリスマス |
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ぱふぱふ |
クリスマスカードにすきとひらがなで |
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てるみ |
無宗教めでたき事には何にでも |
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古苑 |
仏教も楽しむ時はクリスチャン |
12/15 |
ささき |
冬空に すす竹踊る 大社殿 |
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ささき |
何処へか 雁が列なす 冬の空 |
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ささき |
朝起きて すぐに陣取る ストーブを |
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てるみ |
天高く東京の空星も無く |
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クロちゃん |
散髪のたびに気になる木の葉髪 |
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博苦 |
枯薄白さを増して束ねけり |
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てるみ |
一本が三本になる白髪歳 |
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古苑 |
白髪をいとおしむよに手櫛かけ |
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利舟 |
雪よりも風の冷たさよ師走かな |
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利舟 |
あられ雪落ちて跳ねての命かな |
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博苦 |
空っ風雪国よりも肌寒く |
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てるみ |
雪みてもロマン何処行くコタツ行き |
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古苑 |
窓の外 すずめの目覚まし 冬の朝 |
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12月・後半
12/16 |
博苦 |
ポイ捨てが鳥の生態壊しやる |
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博苦 |
PCB環境汚染が忍び寄る |
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博苦 |
在来種渡来の種に駆逐され |
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てるみ |
ポイ捨ての我家に置き換え考えろ |
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利舟 |
青白む冬空一つ星残り |
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利舟 |
時間(とき)を待つ煙草の紫煙雲は紅 |
|
利舟 |
まだまだと昇るを待ちて足踏みし |
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利舟 |
一光の陽差込みて鳥群る |
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利舟 |
ふて寝してカメラの傍らカピー号 |
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かみ |
厳寒はここ極まれり朝日待つ |
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てるみ |
窓際に頬づえついて日の出待つ |
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沙羅 |
こんどこそ 気合い入れたぞ 初日の出 |
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クロちゃん |
鍋囲み忘年会も二人だけ |
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てるみ |
年の瀬を背負わされてる同年代 |
12/17 |
クロちゃん |
鍋続き休肝日もどこえやら |
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古苑 |
寒空に通う千鳥の赤ちょうちん |
12/18 |
クロちゃん |
かじかんで賀状書きもスローペース |
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博苦 |
年賀状出さずメールで御免候へ |
12/19 |
博苦 |
まさよん「誕生日パーティー会場」 |
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かみ |
外つ国(とつくに)に歳月を積む十二月 |
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だるま君 |
遠き空輝く友の祝い日や ネットの恵み共に祝わん- |
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てるみ |
一つ取り若くなってく誕生日 |
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クロちゃん |
老犬と日向ぼっこで昼休み |
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てるみ |
玄関で愛犬抱きしめほっとする |
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古苑 |
小春日に 子猫と戯れ 冬の午後 |
12/20 |
博苦 |
年の瀬に自然と足も速くなり |
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利舟 |
年の瀬に妻との会話朝のみか |
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利舟 |
朝会話簡潔過ぎて意味不明 |
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博苦 |
あれとそれ代名詞だけ先に立ち |
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ばにらあいす |
怒鳴られて泣かなくなったこの1年 |
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ばにらあいす |
リストラにあうよりまだマシこの上司 |
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ばにらあいす |
ボーナスもないよりまだマシ「ン万円」 |
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ばにらあいす |
手を見てもしかたないけどじっと見る |
|
ばにらあいす |
怒鳴るなよ上司(きみ)のお茶は保障しない |
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ばにらあいす |
忘年会ないけどあっても出るもんか |
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てるみ |
泣いた後次の一手っと知恵絞り |
|
まさよん |
ちょっと聞いて彼ひどいのと恋話 アドバイスに耳持たぬ癖に |
|
まさよん |
汗かいてまで心配かけて世話かけて元に戻るならあの時間を返せ |
|
古苑 |
働ける ただそれだけで 涙噛む |
|
古苑 |
陰でベロだし,蹴っ飛ばす・・・ |
|
クロちゃん |
気に入りのカレンダー届いて年惜しむ |
|
てるみ |
予定表書き入れ気持は年を越し |
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博苦 |
日めくりの庇出っ張る十二月 |
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博苦 |
新しく日めくり重ね年用意 |
|
まさよん |
ストリップ あと数枚の 年の瀬や |
|
古苑 |
来年も 頑張ろうかと カレンダー |
|
てるみ |
ストリップ後数枚にときめいて |
12/21 |
利舟 |
年の瀬の最後の雨かよ水をさす |
|
利舟 |
ウインカーも慌ただしく年の瀬や |
|
博苦 |
年の瀬の氷雨に濡れる君を抱き |
|
てるみ |
雪かよと空を見上げて犬を抱く |
|
ばにらあいす |
年の瀬の最初で最後の雪かもね |
|
まさよん |
空見上げ雨漏り案じる休暇前 |
|
まさよん |
またかよと鳴る腹の言いなりラーメン作る |
|
まさよん |
何食った?これだよと犬睨み付け |
|
まさよん |
だってさあ寒いんだもんと腹に巻き |
|
極楽とんぼ |
露天風呂水風呂代わりの氷雨かな |
|
古苑 |
コップ酒 暖簾の先に 氷雨落つ |
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クロちゃん |
通院日あと何回と数えし日 |
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博苦 |
幼き日早く来い来いお正月 |
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博苦 |
あ〜しんど早く来い来い寝正月 |
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てるみ |
暮正月 いかに過ごすか 策を練り |
12/22 |
クロちゃん |
ユズ入れて長湯楽しむ冬至かな |
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古苑 |
ゆず風呂に 手足伸ばして 冬至かな |
|
ばにらあいす |
ユニットに「ゆずの香り」の入浴剤 |
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博苦 |
柚子釜を開けて珍味の香り良し |
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てるみ |
おすましに ゆずひとかけら 気品だし |
|
まさよん |
浅漬けに レモンの皮を ゆずがわり |
|
まさよん |
沈み行く 短い日眺める 海鳥の |
12/23 |
クロちゃん |
孫がきて一足早いクリスマス |
|
てるみ |
ライブにて 一足早い クリスマス |
|
てるみ |
なつかしき曲耳にして口ずさむ |
|
てるみ |
子が育ち祝う人なしクリスマス |
|
古苑 |
子等の声 遠い昔の クリスマス |
|
古苑 |
ケーキより 刺身が並ぶ クリスマス |
|
古苑 |
ぼたん雪 サンタの国から プレゼント |
12/24 |
博苦 |
てるみさん、誕生パーティー会場 |
|
てるみ |
早々と私にも来たクリスマス |
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だるま君 |
幾重にも 雅やかなる 友来る |
|
てるみ |
クリスマス友の笑顔で温まり |
|
クロちゃん |
まだ見えぬ孫も一緒にクリスマス |
|
てるみ |
未来ある孫の会話で前向きに |
12/25 |
だるま君 |
クリスマス 賀状納めの カードなる |
|
博苦 |
平和主義モーセもアラーもキリストも |
|
てるみ |
つながった冬空星見てクリスマス |
|
極楽とんぼ |
家族風呂 老妻(つま)のヌードに 惚れ直し |
|
古苑 |
湯に浸かり これから先も よろしくと |
|
クロちゃん |
漸くに出した後から喪の知らせ |
|
てるみ |
倒れたと友の悲鳴があちこちで |
|
利舟 |
はらからの逝きて我が母一人の暮れ |
|
てるみ |
訃報聞き削ぎ落とされる我が思い |
12/26 |
博苦 |
暮れ早し働く日々を振り返り |
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古苑 |
年の瀬の ラストスパート あと少し |
|
博苦 |
雪国の雲に向かって帰り道 |
|
クロちゃん |
年の瀬に元気な声で火の用心 |
|
てるみ |
夜回りで怪我せぬように火の用心 |
12/27 |
ぱふぱふ |
盃を交わして悲喜の忘年会 |
|
ぱふぱふ |
忘年会ほころび閉じて締めくくる |
|
てるみ |
忘年会最後に主人と差し向かい |
|
沙羅 |
義母の背に いく年月を 感じつつ |
|
沙羅 |
尋ねみて 義母との対話 言葉なく |
|
沙羅 |
会うたびに 弱りし義母の 姿かな |
|
古苑 |
膝に抱き 湯船の中の 母かなし |
|
博苦 |
がんばれと励ます母は細くなり |
|
てるみ |
次々と電話機はなさず長話 |
|
クロちゃん |
どんよりと動きも鈍い冬の空 |
|
利舟 |
あれやこれ背を押してる師走かな |
|
博苦 |
忙しく冬空見てる余裕無く |
|
てるみ |
年の瀬や仕事と体力推しはかり |
12/28 |
ぱふぱふ |
気に入らぬ風邪にも耐えて冬木立 |
|
ぱふぱふ |
木の肌の片方濡れて冬の雨 |
|
ぱふぱふ |
善人をけなす手はずの冬景色 |
|
ぱふぱふ |
長い旅心の汚れ雪の下 |
|
ぱふぱふ |
明日のため空一杯の冬の星 |
|
ぱふぱふ |
口紅は桜色です春隣り |
|
てるみ |
正月の無理な荷揚げで首痛め |
|
てるみ |
大掃除我が家できずに店の中 |
|
てるみ |
店のためやるなといっても節料理 |
|
てるみ |
これからも振り回される自営業 |
|
クロちゃん |
年用意パートを終えて明日から |
|
てるみ |
どの家も少し手控え節料理 |
|
古苑 |
冬野菜 泥を落として 出番待つ |
12/29 |
クロちゃん |
何もせず窓拭くあいだ別室へ |
|
古苑 |
いてくれる ただそれだけで 幸せと |
|
|
兼日題は「年の暮れ」「北風」です! |
|
博苦 |
あれもやりこれもやりたい年の暮れ |
|
博苦 |
北風を受けて仕事も今日限り |
|
古苑 |
北風が 大きな顔して 戸をたたく |
|
古苑 |
北風に 背中押されて 帰り道 |
|
古苑 |
年の暮れ 喧騒の中 訛り聞く |
|
古苑 |
北風に 山茶花の舞 垣根越し |
|
古苑 |
思い出を もって駆けてく 年の暮れ |
|
利舟 |
この一年 何をしたかと 問われたら |
|
利舟 |
あれもした これもしたよと 云い放つ |
|
利舟 |
云うたけど 納得したかと また問われ |
|
利舟 |
納得は してないかなと あれやこれ |
|
利舟 |
言い訳を あれやこれやと 指を折る |
|
利舟 |
言い訳に 納得をしてる 吾哀し |
|
利舟 |
結局は 来年こそと 年の暮れ |
|
ささき |
馬を飼う 山家村にも 年の暮れ |
|
ささき |
家の中 妻がハバタク 年の暮れ |
|
ささき |
北風に 小鳥ふくらむ 籠の中 |
|
極楽とんぼ |
雑用は 娘を介して 妻の指示 |
|
まさよん |
年の暮れ 脳裏のビルが まだ消えず |
|
まさよん |
朝焼けが 吹く北風に 赤く燃え |
|
まさよん |
北風を うけて辛味の おろし蕎麦 |
|
まさよん |
一年なんて あっという間で 覚え無し |
|
まさよん |
想い出に 年々区切りが なくなって |
|
NANA |
年の暮れ 衰え思い 年数え |
|
NANA |
北風に 襟元合わせ 急ぎ足 |
|
NANA |
思い出に 何か一句と 年の暮れ |
|
pink |
手がえしや あの手この手と 手につきて |
|
pink |
年の暮れ 掃除ていねい けじめなり |
|
pink |
北風に 肩ちから入り 背も丸く |
|
pink |
襟立てて 北風しみる 背な丸め |
|
pink |
北風や めげずに遊ぶ 子供かな |
|
クロちゃん |
つきたてのお餅頂く年の暮れ |
|
クロちゃん |
北風に残花必死に絶えており |
|
古苑 |
杵を持つ 男の腕も 年の暮れ |
|
古苑 |
北風が 寒くはないかと 肩を抱き |
|
古苑 |
年の暮れ 七福神も 忘年会 |
|
古苑 |
肩越しに なまりを連れて 北風が |
|
利舟 |
北風に乗りてちらつく師走雪 |
|
利舟 |
年の暮れ男の居場所やはり無し |
|
沙羅 |
年迫り 最後の五十路 悔いはなし |
|
博苦 |
温(ぬく)もりを手揉みで受ける囲炉裏傍(ばた) |
|
博苦 |
掃き清め鎮守の杜(もり)も年用意 |
|
ぱふぱふ |
腹からの笑いもあった年の暮れ |
|
ぱふぱふ |
福引きは等外ばかり年の暮れ |
|
ぱふぱふ |
片減りの靴で尋ねる年の暮れ |
|
ぱふぱふ |
年の暮れ遠距離メール訛り文字 |
|
ぱふぱふ |
断ち切れぬ思い託すや北の風 |
|
ぱふぱふ |
北風や謎は解かない方がよい |
|
ぱふぱふ |
ライターの火花ばかりや北の風 |
|
ぱふぱふ |
味気ない世の中にいる年の暮れ |
|
ぱふぱふ |
背信の頬したたかに北の風 |
|
てるみ |
年の暮れ一人暮らしの母に節 |
|
てるみ |
年の暮れ節を作りて明日を待つ |
|
てるみ |
北風や負けてたまるか来年も |
|
てるみ |
北風に備えて今日も食べ過ぎた |
|
だるま君 |
北風は 頬に紅さす 化粧風 |
|
だるま君 |
不景気の 煤(すす)も払いし 年の暮れ |
|
だるま君 |
励まされ 今年も迎えし 年の暮れ |
|
かみ |
北風や逃げず行くまで丸く受く |
|
かみ |
北風も味方につけてペダル漕ぐ |
|
かみ |
年の暮れもいくつ寝るの間かな |
|
かみ |
年の暮年染む家の年磨く |
|
かみ |
年の暮鐘聞くまでの断酒かな |
|
かみ |
年の暮暮れきつてくるあした |
|
かみ |
来る年の暮れ迎えるまで大笑い |
|
ばにらあいす |
5回目の独りの暮れも気ままかな |
12/30 |
クロちゃん |
デジカメの蓄電済ませ春支度 |
12/31 |
利舟 |
大晦日妻は床の間花生ける |
|
利舟 |
その横で犬と戯むる夫(つま)居りて |
|
クロちゃん |
お陰うけ楽しいおもいで年暮れる |
|
ネック |
年暮れて 人それぞれの 大晦日 |
|