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11月・前半


















11/1 利舟 バチ叩く額の汗に秋熱し
利舟 激しくも狂おしくもバチに込め
利舟 じょんがらの座敷芸に秋忘る
利舟 三味の音を背に残しての秋夜長
てるみ じょんがらに見えぬ絵を見る日本海
クロちゃん 年賀状手配済ませて冬に入る
11/2 ゆうこ グラテーション女心と秋紅葉
ゆうこ せせらぎと色づく紅葉が運ぶ秋
てるみ せせらぎの軽やかな音に癒されて
クロちゃん もう一度コスモス咲いて目の保養
てるみ まだまだと最後のつぼみに励まされ
11/3 利舟 あがる息背なに残る秋の汗
利舟 踊り子はギターとカンテにリードされ
利舟 厳し顔終えて笑顔に戻りをり
利舟 激しきもスペイン想い足叩く
ばにらあいす 初セーター 去年のメモが そのままに
だるま君 トンチンで セーターの季節 歌で知る
クロちゃん 折り紙で作りし篭に菊飾る
だるま君 温もりを エキスに菊も えびす顔
てるみ 力作が皆の気持を盛り上げて
11/4 pink 月あかり 気の高まるや フラメン娘
pink 秋の宵 熱き手拍子 光る汗
pink 秋宴や 会話の花の 咲き乱れ
クロちゃん 晩飯におでんと熱燗リクエスト
てるみ 熱燗ときぬかつぎ前に量り乗り
11/5 沙羅 真夜中に キー打つ音が 響きけり
沙羅 パソコンの ご機嫌損ね 指示仰ぐ
沙羅 まさに今、あれよあれよと 時間過ぎ
博苦 冬の入り一度昼まで寝てみたい
利舟 花野分け入りたる度に裾に種
利舟 ななかまど妻の背越に染めてをり
利舟 せせらぎの街道過ぎて白山見ゆ
利舟 澄みた空山紅葉も鮮やか増す
クロちゃん おめでたの嬉しい知らせ冬の朝
11/6 クロちゃん 木枯らしにコスモスみんな左向き
てるみ 木枯らしやほうき片手に左右
博苦 立冬の朝風強し凍えけり
てるみ 立冬や去年のホカロン探し出し
11/7 ばにらあいす 紅葉を楽しむ間もなく木枯らしぴゅ〜
てるみ 紅けだし一枚増やして店に出る
クロちゃん 立冬に雪やこんこの灯油売り
ちーすけ 灯油売り歌に会わせて犬もなく
11/8 クロちゃん 通院もジャンバー着て冬構え
11/9 クロちゃん 妻出かけ一人寂しく鍋つつく
11/10 (fgf) やや寒し暖炉恋しい朝ご飯
てるみ 朝冷えでくしゃみ一発すじ変えて
ちーすけ 寒さゆえ?訃報の知らせ相次いで
ちーすけ 寝て食って 起きて食ってで 肥ゆる冬     
クロちゃん 冬晴れに座布団干して友を待つ
博苦 寒に負け万年床で寝る休み
11/11 博苦 新藁の香りで眠る庭終い
てるみ もてなされおでんの卵に香りあり
ばにらあいす 干したての布団に彼の泥の足
博苦 干し蒲団世情の慈悲を溜めにけり
てるみ 幸せは寝顔のなかの安堵顔
クロちゃん 冬の夜に友と語らうその昔
11/12 クロちゃん 冬に入り老犬介護本格化
てるみ 人の世も愛犬の世も介護あり
博苦 老い犬に諸行無常の冬の風
11/13 クロちゃん 故郷の味噌煮込みの味忘れられず
兼日題は「落ち葉」「時雨」
博苦 君探す面影恋し小夜時雨
博苦 塀の外煙一筋落ち葉焚き
クロちゃん 落ち葉道動きのろのろ車椅子
クロちゃん 夕時雨寒さと共に落ちてくる
博苦 降るように落ち葉時雨の山深し
博苦 表裏まいまいこんこ散る落ち葉
ネック 秋晴れの連山紅葉映えし今日
ネック 時雨降る友の心痛気がかりに 
pink 門さきを掃き清めたり落ち葉ちり
pink 風おきて舞をまいまい落ち葉かな
ささき 近頃は落ち葉も焚けぬエコロジー
ささき 想いでは 黒焦げ芋と 落ち葉焚き
ささき 時雨来て 雲に追われて バイク駆る
だるま君 鮮やかな 落ち葉を持ちて 友来る
だるま君 お土産は 励み彩る 落ち葉なり
だるま君 産月も 半ばにいりて 笑み時雨
だるま君 パソコンも ウイルス貰い 風邪をひく
だるま君 風に乗り 落ち葉は何処の 夢を追う
かみ 時雨いて仕事じまいの理由とす
かみ 落葉踏む音に古寺の度を測る
てるみ 濡れ落ち葉ならぬようにと趣味を持ち
てるみ 風吹いて落ち葉どこ行く流されて
てるみ 山越える世の厳しさが染む時雨
てるみ 時雨降る中をさまよい身を憂う
てるみ 引きどきにこだわりこびりつく落ち葉
11/14 クロちゃん 公園の色づく木々に秋惜しむ
てるみ ひきこもり秋晴れも雨も蚊帳の外
11/15 あんこう 落ち葉掃く 妻の傍ら 子犬行く
あんこう 寂しげな 銀杏の黄葉に 秋の雨
あんこう 秋雨や 襟元締める 帰り道
てるみ 銀杏の香りに犬もそっぽむき
てるみ 襟足を秋風のぞき吹きかける
遊遊 踏みしめてかよいし道の落ち葉かな
てるみ 朝一番お客の落ち葉を取り込んで
クロちゃん 残り花小春日和に嬉しそう
てるみ 秋日和見るゆとり無く熟睡す

11月・後半
11/16 沙羅 紅葉に 目を奪われて つまづきぬ
沙羅 紅葉を めでる間もなし 人の波
クロちゃん 味噌タレで食べるおでんに故郷(くに)思う
11/17 クロちゃん 控えめに赤い山茶花咲き始め
11/18 クロちゃん 風邪薬睡魔襲って一眠り
てるみ 風邪薬あくびのままで目が合って
11/19 まさよん 幾千の 光のシャワー 過去未来
まさよん ほらあそこ いやあそこにも 星が飛ぶ
まさよん 海辺にて 寝袋に入り 流れ星
ばにらあいす ふりそそぐ流星のような愛が欲しい
ばにらあいす 一瞬の輝きそれもいいかもね
ばにらあいす 流星痕つけて下さい心にも
クロちゃん 喪の知らせ過ぎゆく年に思い馳せ
11/20 (fgf) 喪の葉書我が目疑い時停まる
クロちゃん 小春日にひなたぼっこしパソ遊び
博苦 小春日にひなたぼっこでウトウトと
てるみ 大女将小春日和にゆらゆらと
利舟 黄葉がくるぶし埋める並木道
利舟 桜葉の降り急いでや秋深し
利舟 落葉し蓑虫のみが残りをり
利舟 白菜の畑一面に露光る
利舟 胸痛みひっそり部屋の秋夜長
利舟 桜葉の散り急いでや秋深し
てるみ ブラカップAさがりBさがりで大笑い
11/21 クロちゃん 桜の木上から下へ紅葉し
博苦 柿の実を啄ばむ鳥の声高し
てるみ 桜の木春花が咲き秋紅葉
11/22 クロちゃん 小春日に網戸洗って片づけし
11/23 クロちゃん ベランダに雀集まり日向ぼこ
博苦 日溜りに福良雀の睦みあい
11/24 まさよん 二人して ああだこうだと 七面鳥
まさよん わあ焼けた いい匂いだね 友を待ち
まさよん 切ってみて! 彼の包丁を 覗き込む
博苦 二人して ああだこうだと もんじゃ焼き
博苦 わあ焼けた いい匂いだね メリケン粉
博苦 切ってみて! 焼けた小へらに かじり付く
てるみ 蔦のびて我家の壁は秋模様
博苦 我が母校蔦の絡まるチャペルあり
ばにらあいす 蔦のびるようにあなたにからまるの
博苦 掘炬燵絡む貴方と注し注され
まさよん こたつの中に 入れた手がふれ 頬染める
かみ 一茶の忌子の手を引いて旅に発つ
かみ 着飾って露店の番の子一茶まつり
かみ 観音はこちかめで知る冬ぬくし
こうやまなおや いっさまつりプラレールのよなまちにきた
こうやまなおや くりえきべんもったいないほどあまいよね
博苦 双葉より親の背中を見て育ち
クロちゃん 冬日和陽の当たる窓暖かく
博苦 窓際の鉢だけ咲いた冬の花
11/25 利舟 どんぐりをカリカリ踏みて陽暖か
利舟 甘柿の背届く高さ無くなりし
利舟 公園の日だまりに猫寝そべりし
ばにらあいす 陽だまりのベンチがファーストキスだった
てるみ 見るがまま素直な君に共感す
クロちゃん ツリー買ってあとはサンタを孫は待つ
ばにらあいす ツリーにも短冊つけて願い待つ
11/26 クロちゃん 玄関に一輪寂し冬の薔薇
博苦 我が心愛しき人に赤い薔薇
てるみ ランの花暫く見ぬうち何の花
利舟 雲走り月煌々と冬夜かな
利舟 雲間よりシリウス光り風寒し
利舟 月照りて夜目にも雲真っ白なり
博苦 降るような星の多さの冬未明
てるみ 手荷物を両手に下げて月にらむ
11/27 クロちゃん 冬めいて熱燗恋し昼間から
てるみ 冷酒や歩いて我が身で温めて
まさよん プレゼントの セーター編もうと 本睨む
まさよん クッションに 顔を埋めて イブの夜
まさよん ケーキ屋の バイトで霜踏み 帰路につく
てるみ 白セーター最初の糸が黒ずんで
11/28 ふうこ 頑張って 冷まして食べる うちの鍋
ふうこ 卓上コンロ 出番の来ない 冬の夜
クロちゃん 冬に入りインフルエンザ予防うけ
てるみ 注射ぎらい行ったり来たりで通り過ぎ
かみ 夢旅や狐狸葉に優る路銀かな
11/29 兼日題は「鍋」「冬の朝」
ばにらあいす 鍋の後うどんかごはんか議論する
ばにらあいす みそ・しょうゆ・水炊き・キムチ 具は同じ
ばにらあいす ネット社会それでも新聞配達屋さん
ばにらあいす 起きるため暖房リモコン遠く置く
博苦 河豚雑炊勝るもの無し鍋の後
博苦 眠い目を擦り市場へ冬の朝
まさよん 二人鍋 箸ですくえず フォーク出し
まさよん ひさびさで 豆腐を忘れて 腹八分 
まさよん あと10分 ベッドに居させて 冬の朝
まさよん お手洗い 何故か走って ゆく季節
まさよん 輝いて 飛行機が尾をひく 冬の朝
まさよん 澄み切った 空気とタバコと カーディガン
てるみ キムチ鍋味噌入れやっと様になり
てるみ 冬の朝走って通勤温まり
てるみ 冬の朝彼の布団で温まり
てるみ 水墨を友と語りて鍋つつく
利舟 鍋つつく湯気の向こうに妻がいて
利舟 スッポンと睨めっこする鍋の中
利舟 水炊きに名古屋コーチン奮発し
利舟 二人だけ二日続きのおでん煮え
利舟 冬の朝五体に凍みる冷気あり
利舟 明け空に星残りて歯を磨く
利舟 朝六時まだ早いよと鳥羽音
クロちゃん CMのお陰なのかちゃんこ鍋
クロちゃん 冬の朝気合いを入れる通院日
かみ 鍋上空螺旋形かの雲育て
かみ 冬の朝独り寝残る幸に居て
だるま君 静けさに 身を振るわせし 冬の朝
だるま君 鍋料理 介護の世話も 睦まじく
ささき 妻の留守 おでんの鍋を 3日食べ
ささき 寝床にて 朝餉の音聞く 冬の朝
ささき 雪道は 熱き鍋恋う 妻の味
pink 冬の朝 目の覚めしけど もうちょっと
pink 木の葉ちる ふたひらみひら 冬の朝
pink 割れ鍋に 閉じ蓋夫婦 誰のこと
pink ふつふつと 土鍋料理と 似合う酒
ネック 鍋囲む 笑顔で寒さ 何処へやら
11/29 クロちゃん 冬の夜に嬉しい便り重なりて
11/30 クロちゃん 師走前ウィルスメール駆けめぐり



































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