1月3日 |
古苑 |
今年こそ 今年こそはと 年明くる |
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ちさほ |
冬めくや西郷さんの聳え立ち |
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てるみ |
あちこちとつつく酉年平和なれ |
1月6日 |
福助 |
明けばまた 暦の半ばも過ぎぬべし 溶け行く雪の惜しきのみかな |
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てるみ |
騒がしき年明け出でて悲しくも 心新たに前に進まん |
1月6日 |
福助 |
早々と 睦月の月を眺めつつ 過ぎし月夜を惜しく覚ゆる |
1月9日 |
ちどり |
寒き日の 夜空に浮かぶ 雲の群れ 低くてビルに ぶつかりそうで |
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てるみ |
本年もよろしく挨拶千鳥足 |
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足跡を楽しみに待つ句会衆 |
1月10日 |
イチロー |
病院は 神酒も届かぬ 遠いとこ |
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イチロー |
入院で ベットの上で 願い事 |
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てるみ |
年始め何が起きるか身構えて |
1月13日 |
半解居士 |
我が干支の鶏日祝ふ酒盃かな |
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半解居士 |
去年今年母の待ちゐる韓ドラマ |
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半解居士 |
初景色夜明は只の遠灯り |
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半解居士 |
初烏水垢離めきし汀かな |
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てるみ |
アナログの優しさもとめて韓ドラマ |
1月16日 |
半解居士 |
とんど待つ人の笑顔を風が撃つ |
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半解居士 |
知名士も交へとんどの着火式 |
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てるみ |
様変わり凧もかいとに押し切られ |
1月18日 |
高麗屋 |
ニュウイヤー駅伝をテレビ観戦 |
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高麗屋 |
上州路繋ぐたすきに息白し |
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てるみ |
新春の歌舞伎でちいさな親孝行 |
1月19日 |
クロちゃん |
盆栽も正月らしく葉牡丹で |
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クロちゃん |
挨拶のタメ口気になる年初め |
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クロちゃん |
暖冬で気になる足も元気よく |
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てるみ |
満了の赤い実少なく年思う |
1月20日 |
ちどり |
うれしいな 明日は昼席 浅草へ 会話楽しみ 風情にひたり |
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てるみ |
いつの日か手を添え歩く母となり |
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古苑 |
山茶花の遊ぶまどべに春よこい |
1月20日 |
高麗屋 |
畦道に誰が植えたるや水仙花 |
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高麗屋 |
山の宿浅き春の香たのしみぬ |
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てるみ |
新作の半纏羽織って祭り待つ |
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古苑 |
雲間より落つる陽射しをひろいつつ |
1月21日 |
高麗屋 |
初芝居若き役者に惚れ惚れと |
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てるみ |
見得きられ見つめられたと春歌舞伎 |
1月22日 |
イチロー |
窓の雪 明日も荒れると 覚悟せり |
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イチロー |
木枯らしも 押して助ける 車椅子 |
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イチロー |
病床の 窓辺の八つ手 雨の音 |
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イチロー |
ヘルパーを 頼む昼風呂 柚子があり |
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古苑 |
木枯らしに向かい微笑む冬のバラ |
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古苑 |
カーテンの揺らぐ縁側春となり |
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古苑 |
三寒に襟元合わせいそぐ帰路 |
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てるみ |
新春の小さな微笑抱きしめる |
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古苑 |
屋根をうつ三寒の音春遠し |
1月23日 |
博苦 |
大寒や今日は二度寝の有難さ |
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てるみ |
久々の友の句を見て今を知る |
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古苑 |
あらうれし画面の向こう友の声 |
1月24日 |
クロちゃん |
被災地の心が痛む雪便り |
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てるみ |
無駄だとは知りつつ災害準備する |
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古苑 |
積雪が善意を襲う被災の地 |
1月29日 |
博苦 |
盛り猫窓を叩けど明けられず |
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古苑 |
日差し分け寝入る二匹に恋遠し |
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てるみ |
若き日の春懐かしく微笑んで |