7月2日 | イチロー | 体重計 自己責任で そっと乗り |
古苑 | 夏バテも 自己責任で 乗り切って | |
てるみ | ちょっと減り安心してたら倍増えた | |
てるみ | 引力に勝てない自分が切なくて | |
7月4日 | イチロー | 帰り道 ようやく用事を 思い出し |
古苑 | 用件を 忘れて戻る 日暮れ道 | |
てるみ | 忘れてることも忘れてすまし顔 | |
てるみ | 朝ボケと夕ボケ楽しむ年となり | |
7月6日 | 博苦 | 額紫陽花よりひっそりと苔の墓 |
古苑 | 紫陽花の花もしおれる熱帯夜 | |
てるみ | 騒がしい世を避けてゆく散歩道 | |
7月6日 | イチロー | 温泉地 何処も似たよな 宣伝し |
古苑 | 静かな宿 チラシ効果で 超ラッシュ | |
7月7日 | 博苦 | 『水分をこまめに取れ』と生ビール |
古苑 | 冷蔵庫麦茶ポットの数が増え | |
てるみ | 一杯め至福の時を楽しみに | |
ふじいさむ | ゴクゴクと 喉越しよろし 生ビール | |
ふじいさむ | 冷たさが 喉にしみいる 生ビール | |
7月8日 | クロちゃん | 雨恋し真夏日続く梅雨晴れ間 |
クロちゃん | リハビリも通院だけで汗だくに | |
てるみ | やせるかと汗をかいてはもう一杯 | |
7月8日 | てるみ | 在庫処理汗にまみれてあなた誰 |
てるみ | 当店の合計年齢267 | |
7月8日 | イチロー | 空梅雨に 鉢の位置まで 定まらず |
てるみ | クーラーの気遣いむなしこの暑さ | |
7月10日 | イチロー | 街路灯 影短くて 夏盛り |
てるみ | この暑さ少しは役立つ体脂肪 | |
7月11日 | 博苦 | 料理人宥(なだ)めて揚げる夏鰈 |
7月12日 | イチロー | 無理をして 着たブランドに 張り薬 |
ふじいさむ | ブランドは 切る人持つ人 選びます | |
てるみ | インナーでちょっとおしゃれに作務衣着る | |
7月14日 | 博苦 | 夏料理浜辺に見立て妻を盛り |
7月14日 | イチロー | 挨拶も そこそこに出す へらの竿 |
てるみ | 釣る人を見るとなぜだか覗き込む | |
7月16日 | イチロー | 紙コップ かたい空気を 和やかに |
7月17日 | 古苑 | 暗闇に 寄せる水音 胸に落つ |
7月18日 | クロちゃん | 炎天に祭り提灯当夜待つ |
クロちゃん | 宮司さん夏祭り前に寄付集め | |
てるみ | 梅雨明けの知らせは町内盆踊り | |
7月18日 | イチロー | 狩り人に ホタル闇おば 動かして |
7月21日 | 古苑 | 雨のあと少し遅れて蝉時雨 |
てるみ | 食欲の出ない暑さにざる豆腐 | |
7月27日 | 博苦 | 濡れてでも一雨欲しいこの暑さ |
古苑 | 我もまた一緒に鳴きたやあぶら蝉 | |
てるみ | 大雨の音より大きい蝉の声 | |
イチロー | 暑さより 冷房に負け 部屋を逃げ | |
7月27日 | クロちゃん | 通院の暑さ耐えるもリハビリと |
クロちゃん | 首たれて水が恋しと夏の草木 | |
ふじいさむ | 炎天下歩けば直ぐに玉の汗 | |
7月28日 | 古苑 | 遠花火遅れ聞こゆる音はじけ |
ふじいさむ | ヒュー・ピカ・ドン奇麗な花火夜空染め | |
イチロー | 一杯の 晩酌延びる 遠花火 | |
7月31日 | イチロー | 自家菜園 買うより高い きゅうり生り |
イチロー | 村が市に 名前変われど 過疎は過疎 | |
イチロー | 駅広場 ポットの花も 水不足 | |
イチロー | 長電話 またねまたねと 何時終る | |
イチロー | アルバムに 探せぬ昔 写ってる | |
古苑 | カラスより先に西瓜を食べてやる | |
古苑 | 夏の空高校球児の汗が飛ぶ |