6月2日 | 博苦 | 自転車ホイ!粉飾決算ホイのホイのホイ |
イチロー | チャリンコも 使い捨てなる 時代(とき)となり | |
6月3日 | てるみ | 小売店税金年金泣き寝入り |
てるみ | 悪代官命削って働く民 | |
6月3日 | イチロー | 雛飾り やんちゃな子等も 忍び足 |
6月4日 | 高麗屋 | 恋とうにはあまりに淡しつばくらめ |
高麗屋 | 混沌の時代の渦や五月闇 | |
高麗屋 | 噴水の穂が伸び上がり又崩れ | |
高麗屋 | 夏落ち葉季語の一つを覚えけり | |
高麗屋 | 風の中白湧きいづる花の道 | |
博苦 | 親ツバメ大口からと餌をやり | |
6月5日 | イチロー | 夢うつつ 鏡の顔を 剃りにけり |
博苦 | 忍びつつ仮の現(うつつ)に愛しつつ | |
6月5日 | 博苦 | 冷や奴薀蓄重ね突付き合い |
6月7日 | ゆうこ | 車椅子相合い傘の老夫婦 |
古苑 | ランドセル 雨の合間を 走り抜け | |
博苦 | 傘の輪に恥ずかしそうにカタツムリ | |
6月7日 | イチロー | 春眠に 夢の中まで 忘れ去り |
古苑 | 何事も やる気も起きず 梅雨の入り | |
6月8日 | 博苦 | 売れ残りでも初恋と言うにけり |
古苑 | わが心 いくつになっても 恋もとめ | |
ふじいさむ | 老いらくの 恋というのか この気持ち | |
6月9日 | 博苦 | お吸い物蓴菜泳ぐ季節かな |
6月9日 | イチロー | 年金は 未納者だけで 審議せり |
ふじいさむ | 年金は子孫に残すねずみ講 | |
6月12日 | イチロー | 車椅子 百円店で 夢を買い |
古苑 | 梅雨空に 百円ショップで 衝動買い | |
6月13日 | 博苦 | 今朝も直青色増して紫陽花路 |
古苑 | 青色に染まりし想いの額の花 | |
6月14日 | てるみ | 懐かしの友の笑顔に励まされ |
てるみ | 梅雨時も恵みの雨と見方変え | |
6月14日 | イチロー | 太陽に 宵の明星 シミとなり |
博苦 | カッシーニタイトロープの軌道行き | |
6月14日 | クロちゃん | 紫陽花の変わりいく色撮り溜める |
クロちゃん | 雨あたり色鮮やかな額紫陽花 | |
博苦 | 紫陽花や花リトマス紙色は逆 | |
6月14日 | 高麗屋 | 海老様の助六にうっとりうば桜 |
博苦 | 成田屋の両手降魔の剣安居 | |
6月16日 | 博苦 | 日本語は難しいねと娘言い |
6月16日 | イチロー | 校庭の 端にのどかな 唱歌聞き |
古苑 | 冷暖房 完備の学校 音もなく | |
6月17日 | 高麗屋 | 空梅雨やブランド傘は出番待つ |
高麗屋 | 獣めき梅雨のくらがり何にほふ | |
高麗屋 | 田安門くぐり木下を歩みけり | |
高麗屋 | 陽を知らぬ花なり利根の月見草 | |
6月18日 | イチロー | 野と山を 摘んで並べる 雛の膳 |
6月18日 | 高麗屋 | 蟷螂の生れてすぐ振る糸の鎌 |
高麗屋 | 羅の帯ゆったりと芝居劇場(こや) | |
高麗屋 | 影うすき父の日は決って食事会 | |
高麗屋 | 新緑の枝それぞれの向きに伸ぶ | |
博苦 | 蟷螂の斧持つ心教えられ | |
6月19日 | イチロー | 置き薬 減らず話を 置いて行き |
博苦 | 頂だきます医食同源季の命 | |
6月19日 | 高麗屋 | 梅干して空の様子に気を配り |
高麗屋 | 毎年を梅漬けくるる夫の愛 | |
高麗屋 | 父の日や夫は娘と睦まじく | |
博苦 | 紅を差し甘く香ぐわし南香梅 | |
6月20日 | 博苦 | 梅雨の夜車窓幾筋も流れ星 |
古苑 | 夢乗せて夜行列車の行くところ | |
古苑 | 警笛を鳴らしSL夢の旅 | |
6月20日 | クロちゃん | 父の日に嗜好のあった酒届く |
6月20日 | 高麗屋 | 父の日に子の里帰りそれで満つ |
高麗屋 | 甚平を贈られ夫の破顔かな | |
6月21日 | 唐変朴 | いつの日か きっと帰るよ お母さん |
6月21日 | 博苦 | 一本釣りバナナでマグロ釣り上げる |
6月21日 | イチロー | 顔に汗 クワ振る農夫 風薫る |
古苑 | 手ぬぐいの 小さな日陰 光る汗 | |
6月24日 | 博苦 | 参議院誰になっても朝の露 |
ふじいさむ | 青島だ 今更なんで 出馬する | |
古苑 | なんどでも騙されてもなおまた選ぶ | |
博苦 | 政争に日陰で妻も握手攻め | |
6月25日 | イチロー | 事件事故 田園調布も 世間並み |
古苑 | 昨日今日 大盤振る舞い 事件事故 | |
6月25日 | 高麗屋 | 参院選スタート切っても期待せず |
ふじいさむ | 内助の功 発揮出来るか 真紀子さん | |
6月26日 | 博苦 | うっとうしい雨も感謝の稲の糧 |
6月27日 | イチロー | サクランボ 話し相手の 間をつなぎ |
ふじいさむ | お土産の このさくらんぼ 美味しいね | |
6月29日 | 古苑 | 行儀良く紫蘇と並んで梅筏 |
古苑 | 弁当の中で陣とる梅の紅 | |
古苑 | 梅の実の紅く色づくザルの上 | |
古苑 | 父の日を大上段に振りかざし | |
古苑 | 父の日にめがねをひとつ磨こうか | |
古苑 | 好物が食卓にぎわす父の日よ | |
イチロー | ナツメロの 中に父の日 生きており | |
イチロー | 父の日も 過ぎてボタンも 取れたまま | |
イチロー | 父の日は 関係ないと コップ酒 | |
イチロー | 梅干で 紅を指してる 子の遊び | |
イチロー | 長寿の世 日の丸弁当 支えてる | |
クロちゃん | 駅弁のご飯に小梅懐かしく | |
クロちゃん | 父の日は母の日に比べおとなしく | |
ふじいさむ | 父の日が 来てまた一つ 歳を取る | |
ふじいさむ | 父の日は 何時も楽しみ プレゼント | |
ふじいさむ | 父の日が 過ぎて財布は からとなり | |
ふじいさむ | 今日だけは 上座へどうぞ お父さん | |
ふじいさむ | この暑さ 梅干茶付け 涼しげに | |
ふじいさむ | 梅干しの 入ったにぎり 食べたいな | |
6月30日 | イチロー | 朝市の 屋台にテルテル 坊主あり |
古苑 | 売り人の 声に思わず 振り向いて |