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5月1日 博苦 五月鱒ポン酢注ぎて夏を待つ
5月1日 博苦 花丸に滴(しずく)も乗せて造り皿
5月1日 イチロー 指定席 美人の隣は 途中まで
てるみ ハンサムの残り香鼻で追いかけて
5月3日 ネック 道端に 目を奪われし すみれ色
てるみ 野の花は踏まれてもなお美しく
5月3日 イチロー 陽だまりを 猫と取り合う 窓辺かな
てるみ 布団より犬と顔出す我が息子
5月6日 イチロー 剥げ頭 隠す帽子に 幼顔
てるみ 同期会面影探してめがね取り
古苑 肩の荷を下ろしてみせる幼顔
5月7日 イチロー 遠目にも 怪我の白鳥 泣き分かれ
5月9日 博苦 柳本芽生えアテネへ女子バレー
5月9日 イチロー すみません あの世で聞けぬ この一言
古苑 すみません。ごめんなさいとありがとう
5月9日 クロちゃん 母の日にカーネーションと孫の顔
古苑 母の日は自分の食べたいケーキ買い
5月10日 クロちゃん ツツジ見て新婚旅行に思い馳せ
博苦 ツツジ見て運転和む通勤路
てるみ 案内をしてるがごとくさつき咲く
5月11日 古苑 風受けてこでまりの花肩ゆすり
5月11日 イチロー 後五分 待てば刺身も 五割引
博苦 色も良し赤身も照りし初鰹
てるみ にんにくを控えて後の時思う
5月12日 クロちゃん そよ風に若葉が揺れる窓の外
クロちゃん リハ室の窓から見れる若葉萌ゆ
古苑 展望台見下ろす下界に手をたたき
5月13日 ひとし 男だぞ 涙を捨てに 海に来る
てるみ はてしない海に抱かれ身を清め
古苑 わが思い寄せては引いて波の恋
5月13日 ひとし 君恋し 男が茜を見る時刻
博苦 黄昏と焦がれて女待つ時刻
てるみ 待つ時も楽しきものと恋をする
古苑 待つのにも慣れてしまって気が抜けて
5月13日 イチロー 母の日と 花置く嫁の しわ目立ち
てるみ 母の日を祝う我身も母なりと
古苑 母の日にそっと置かれたカーネーション
5月13日 博苦 泳ぐよう串打つ香魚化粧塩
5月15日 イチロー 背伸びして 田んぼで一服 初仕事
古苑 水田の稲の子ゆらし初夏の風
5月17日 イチロー メールより 早いツーカー 老夫婦
古苑 最近は家の中でもメール跳び
5月19日 てるみ めげる気も御輿を前に立ち直り
ふじいさむ お祭りだ! 御輿担いで 練り歩き
古苑 田植え時静かにながる春祭り
5月20日 古苑 爺・婆のもとに春呼ぶ花ひとつ
てるみ 坂道を止まらぬわが子に驚いて
5月21日 イチロー 薄着して 鏡の前に 立ち止まり
てるみ ドレープを画くおなかにさらし巻き
古苑 二の腕のたるみ気になる季節来て
5月23日 イチロー 肩書きに 寺の端役も ある名刺
てるみ 人生のおまけに喜ぶ顔作り
古苑 肩書きを名刺で知らせる我が息子
5月24日 博苦 探り合い焦ったほうがババ掴み
てるみ サポートの甘さに総理右往左往
古苑 逢いたいと心が叫ぶ佐渡の空
ふじいさむ 親の付け これ幸いと 切るカード
5月25日 イチロー 軍手の名 何時消えるのか この名前
5月27日 イチロー お迎えは 何時でも良いと 薬のみ
古苑 まだまだとビンを並べて確認し
ふじいさむ 食事より段々増える薬かな
5月29日 イチロー 初ツバメ 建て替えの家 戸惑って
古苑 ツバメの子 風切る姿 いたにつき
5月31日 クロちゃん お蔭様嫁から届くカーネーション
クロちゃん 菓子つきのこいのぼりがいい孫1歳
イチロー かにかくに 七十路で貰う カーネーション
イチロー 数年も バターン変わらぬ カーネーション
イチロー 野良着まま まっすぐ母へ カーネーション
イチロー カーネーション 持つ嫁の手も 荒れており
イチロー 鯉のぼり 見えぬ里あり 空高し
イチロー 信号の 青待つ空の 鯉のぼり
イチロー 寒空に 降ろし忘れし 鯉のぼり
イチロー 強風に 音を立ててる 鯉のぼり
古苑 青空に竿さし泳ぐ鯉のぼり
古苑 鯉のぼり泳ぎつかれて竿に巻き
古苑 風にのり天まで届け鯉のぼり
古苑 カーネーション痴呆の母の胸に咲け
古苑 仏壇に今日は母の日カーネーション
古苑 洗面台娘がくれたカーネーション
ゆうこ お年頃言葉少なにカーネーション
ゆうこ 色あせてなおも優雅に鯉のぼり
5月31日 イチロー 皐月冷え 仕舞う炬燵の 足恋し
5月31日 博苦 非国民年金食って住む所
イチロー 味を占め 肩をすくめて 安住し
古苑 大急ぎ とにかく急げ 悪い事































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