1月・前半
1/1 |
てるみ |
忙しく 御節作る中 年開ける |
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古苑 |
暖かさ 運んで年の 明けにけり |
1/1 |
イチロー |
好景気 乗せて船出の 申の年 |
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ふじいさむ |
不景気は 早く去れよと 猿が云う |
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てるみ |
不景気は 早く去れよと 猿が云う |
1/2 |
高麗屋 |
寿寿の寿の始めを寿ぎぬ寿ぎ寿寿む申寿の春 |
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てるみ |
寿を末広がりにおめでたく |
1/3 |
イチロー |
短冊も 絵馬の願いも 変わらずに |
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ふじいさむ |
願い事 絵馬に書き初め 初詣 |
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てるみ |
願い事新年早々富士の山 |
1/4 |
博苦 |
感動の箱根今年もありがとう |
1/4 |
クロちゃん |
初詣行ける嬉しさ車椅子 |
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クロちゃん |
カニスキも不自由な手で味半減 |
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てるみ |
初詣人の流れに車椅子 |
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古苑 |
あれこれとお願いされて汗を拭き |
1/5 |
イチロー |
安い顔 高価な化粧で カバーする |
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古苑 |
お札焼く煙り空いく初詣 |
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ふじいさむ |
小さい手 合わせ孫達 何祈る |
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てるみ |
正月は化粧直しの数が増え |
1/6 |
クロちゃん |
今年もと我慢を決める休肝日 |
1/7 |
博苦 |
拉致問題政府のウソがついにバレ |
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てるみ |
わが国の壊れ行く様いとかなし |
1/7 |
イチロー |
暖冬の 続く山宿 すくな人 |
1/7 |
博苦 |
耐えられず暖房入れど息白し |
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てるみ |
ストーブを離れてくしゃみ色気なし |
1/9 |
イチロー |
足元で 余生を送る 朽ち落ち葉 |
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てるみ |
人事と思えぬ落ち葉の慣れの果て |
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てるみ |
色落ちて静かに端に追いやられ |
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てるみ |
風吹いて華やかに舞う落ち葉かな |
1/10 |
博苦 |
カレンダー年負う毎に小さくなり |
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てるみ |
それぞれの思い書き込むカレンダー |
1/11 |
ささき |
幾星霜 世代受け継ぐ あおとあか |
1/11 |
イチロー |
走る雲 去って今日の日 過ぎ去りぬ |
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古苑 |
暖冬で 昼まで持たぬ 枝の雪 |
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てるみ |
空からのプレゼント待つ冬景色 |
1/13 |
イチロー |
話すこと 無き夜長あり 老夫婦 |
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古苑 |
猫たちと 会話の弾む 昼下がり |
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てるみ |
パソ夫婦画面見ながら会話する。 |
1/15 |
イチロー |
拳骨で 窓を叩くか 猛吹雪 |
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古苑 |
雷の 地べたを走る 猛吹雪 |
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1月・後半
1/17 |
イチロー |
一夜とは 言えぬ音無し 雪の朝 |
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てるみ |
雪降れど跡形も無く何も無く |
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古苑 |
音のない 闇夜を照らし 冬の月 |
1/19 |
イチロー |
へその緒を つけた拳も 未来有り |
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古苑 |
新玉の のらりくらりと 明けにけり |
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てるみ |
孫談義顔見比べて時感じ |
1/21 |
ささき |
斑を飾り 初春寿ぐ 路地の木々 |
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古苑 |
雪かむり 恥ずかしそうに アオキの実 |
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てるみ |
万両の実ついばまれ新芽出す |
1/21 |
クロちゃん |
大寒に暦どおりの寒さかな |
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古苑 |
大寒に 帳尻あわせの 雪が降り |
1/21 |
イチロー |
西高に 雲の早さや 雪模様 |
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古苑 |
缶ビール 冷やし忘れて 雪の中 |
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てるみ |
ビール飲み冷え込みまして丸くなり |
1/22 |
クロちゃん |
凍結の注意呼びかけ広報車 |
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クロちゃん |
冷えた屋根少しの雪で真っ白に |
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古苑 |
福寿草 春はまだかと 顔かくし |
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てるみ |
雪景色山越えできず日本海 |
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ふじいさむ |
北風が わが身を冷やす 散歩道 |
1/23 |
イチロー |
御神籤の 白い花咲く 初景色 |
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古苑 |
灰色の 空に重たき ぼたん雪 |
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てるみ |
珊瑚砂白く陽を跳ね目を焦がす |
1/24 |
博苦 |
大本営ヤッパイラクで蘇り |
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イチロー |
ラジオから 嘘を流すか 大本営 |
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古苑 |
アメリカの機嫌を取って子を(国民)泣かす |
1/24 |
ささき |
なにか変 ふつうに咲いても くるい咲き |
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古苑 |
山茶花の紅をゆすって雪しづり |
1/25 |
博苦 |
初漁を前で絞って漁師たち |
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博苦 |
粋な板後ろ絞りで初にぎり |
1/25 |
イチロー |
大相撲 日本の横綱 見たみたい |
1/27 |
イチロー |
地吹雪に のろのろ進む 車列かな |
1/29 |
寿風 |
孫三人ネットも趣味も手につかず |
1/30 |
博苦 |
箱根路を手に汗握る寝正月 |
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博苦 |
搗き立ての湯気を冷ますや辛味餅 |
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古苑 |
テレビの前お茶にみかんに寝正月 |
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古苑 |
寝正月足の先から春が来て |
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古苑 |
真空のお供え餅の味気なさ |
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古苑 |
ストーブの上で返してもちを焼く |
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古苑 |
雑煮餅湯気が揺れてる朝の膳 |
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イチロー |
妻湯治 子等はスキーで 寝正月 |
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イチロー |
寝正月 起きても無駄と 不貞寝する |
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イチロー |
もち肌も 年を重ねて ひびが入り |
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イチロー |
妻の腹 三段重ねの 鏡餅 |
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寿風 |
孫三人夢で終わりし寝正月 |
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寿風 |
老健の姑思い雑煮餅 |
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クロちゃん |
孫たちの帰ったあとは寝正月 |
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クロちゃん |
録画したドラマゆっくり寝正月 |
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クロちゃん |
冷蔵庫に残ったお餅でおぜんざい |
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クロちゃん |
餅切りの今は懐かし鏡割り |
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ふじいさむ |
焼く餅の 手元いそがし 網の上 |
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ふじいさむ |
過疎進み 餅つく姿 消えてゆき |
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ふじいさむ |
もてあます 時間ごろごろ 寝正月 |
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ふじいさむ |
孫帰り これでゆっくり 寝正月 |
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ふじいさむ |
屠蘇に酔い コタツに入ってひと眠り |
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ふじいさむ |
酒に酔い ごろごろ過ごす三ケ日 |
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てるみ |
正月の残りのもちで手を抜いて |
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てるみ |
食が減り本物志向直産餅 |
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てるみ |
寝正月できずにとうとう寝月末 |
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てるみ |
寝正月今は遠くなりにけり |
1/30 |
イチロー |
尺貫法 いまだ生きてる 味があり |
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てるみ |
団欒を出きる友ありありがたく |
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てるみ |
人寄れど環境許さずいとかなし |
1/31 |
イチロー |
ライトアップ まぶたに浮かぶ 樹氷原 |
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てるみ |
寒気団樹氷のごとく夕日浴び |
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