7月・前半
7/1 |
イチロー |
病室の ベットドラマの 指定席 |
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博苦 |
NHK歳を取る度好きになり |
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古苑 |
テレビつけ何を見ても水戸黄門 |
7/1 |
クロちゃん |
梅雨寒でくしゃみにあわて窓閉める |
7/2 |
博苦 |
夢の中虫の音響くネットかな |
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古苑 |
夢の中あなたの声に目が覚めて |
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寿風 |
虫の音夏の夜長にグーグーと |
7/2 |
イチロー |
老妻の 誕生日きて 半夏生 |
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古苑 |
誕生日 自分のために プレゼント |
7/2 |
寿風 |
愛染さん いとはんこいさん浴衣だし |
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古苑 |
肩上げのついた浴衣の懐かしく |
7/2 |
クロちゃん |
雨止んであっという間に夏模様 |
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てるみ |
薄紫見た目も涼し絽の姿 |
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古苑 |
梅雨晴れも三日も続けば湿りがち |
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博苦 |
普段着の浴衣姿もユニフォーム |
7/3 |
イチロー |
試着室 鏡を前に 汗をかき |
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古苑 |
荷物持ち 試着室前で 汗をかき |
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てるみ |
試着室 希望サイズの服を持ち |
7/3 |
クロちゃん |
手作りの梅酒の味あたたかく |
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古苑 |
花梨酒の琥珀の色の夢誘う |
7/4 |
イチロー |
看護婦も 衣替えかや 腕眩し |
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古苑 |
天牛のはさみで切りたや梅雨の空 |
7/4 |
クロちゃん |
夏に向け体にいいと紫蘇ジュース |
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古苑 |
湯の宿の紅鮮やかに紫蘇ジュース |
7/5 |
イチロー |
同窓会 リングはめた手 良く動き |
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古苑 |
君にだけ縛られたいと指輪つけ |
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てるみ |
美人ママおもわず指輪をポケットに |
7/5 |
ふじいさむ |
雲間から 朝日こぼれる 鳥羽の海 |
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古苑 |
梅雨晴間雲の切れ間の青い空 |
7/5 |
博苦 |
長瀞の舳先と舵の息が合い |
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古苑 |
山並みに船頭の声こだまして |
7/5 |
クロちゃん |
梅雨の中応援後押し勝ち進む |
7/6 |
ふじいさむ |
出たくとも 出るに出られぬ 蟻地獄 |
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古苑 |
習慣は脳細胞も悲鳴あげ |
7/6 |
イチロー |
春霞 姿隠して 音ばかり |
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古苑 |
ゆらゆらとすべてを隠し霧が舞う |
7/6 |
クロちゃん |
汗をかき歩き始めた孫を追う |
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古苑 |
外泊で戻った義姉を孫が追う |
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てるみ |
這えば立て立てば歩めと言うけれど |
7/7 |
ささき |
山間を 点す明かりか ホタル袋 |
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古苑 |
梅雨晴れに ほたる袋の 明かりゆれ |
7/7 |
イチロー |
花公園 老いの意地張る 道もあり |
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古苑 |
丹精の 季節先取り 花ロード |
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てるみ |
見たくない人の家避け遠回り |
7/7 |
クロちゃん |
蒸し暑く歩行訓練汗まみれ |
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古苑 |
ボランティアタオルを首に梅雨最中 |
7/8 |
博苦 |
風鈴屋売り声出さず客集め |
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博苦 |
涼しさを売る風鈴屋汗を掻き |
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古苑 |
風鈴の音さわやかに夏本番 |
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博苦 |
風鈴屋今はネットで音を出し |
7/8 |
イチロー |
水色の レースに替わる 初夏の部屋 |
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古苑 |
襖取り 簾をつけて 夏迎え |
7/8 |
クロちゃん |
熱帯夜おんぼろクーラー一仕事 |
7/9 |
ふじいさむ |
短冊に 願う七夕 雨の中 |
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古苑 |
七夕の短冊に告ぐ我が心 |
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てるみ |
七夕に健康祈る年になり |
7/9 |
イチロー |
目移りし 孫の買い物 急ぎ足 |
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古苑 |
露地物が顔を揃える夏野菜 |
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てるみ |
孫の目を両手でふさぐ老夫婦 |
7/9 |
クロちゃん |
長梅雨も勝ちを重ねてマジックつく |
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古苑 |
G戦も勝ってるところでチャンネル変え |
7/10 |
寿風 |
赤い服着せているのに「男の子?」 |
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寿風 |
水着つけポーズとる児の愛らしさ |
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寿風 |
「お母さん?」なんぼなんでも そりゃ無茶や |
7/10 |
ふじいさむ |
ラベンダー 咲いて賑わう 河口湖 |
7/10 |
ふじいさむ |
雲間から 朝日こぼれる 鳥羽の海 |
7/10 |
イチロー |
夏山で 下界の憂さを 吹き飛ばし |
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古苑 |
早く梅雨 明けてほしいと 願かけて |
7/10 |
クロちゃん |
真夏日にランニングシャツ1枚で |
7/11 |
イチロー |
余白をば 大切にして 長生きし |
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古苑 |
さまざまな 色で記して あるく旅 |
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古苑 |
振りかえりゃ 色鮮やかな 旅たのし |
7/11 |
クロちゃん |
落ちる汗メガネ外してリハビリを |
7/11 |
ベースボール |
復職し 忙しさの中 充実感 |
7/12 |
古苑 |
楽しみはあとになるほどうれしくて |
7/12 |
寿風 |
浅草の清しき音色風の鈴 |
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寿風 |
パソコンに雷除けのお札貼り |
7/12 |
ふじいさむ |
梅雨空に 明峰富士も 雲のなか |
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古苑 |
藪の中 わたしはここよと ヘビイチゴ |
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ベースボール |
山岳地 まだ咲かぬかと 思いつつ |
7/12 |
イチロー |
定まらぬ 天気に出掛けの 衣替え |
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古苑 |
お出かけは デジカメ片手に 雨具持ち |
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てるみ |
黒の紗に赤い帯揚げ夏姿 |
7/12 |
クロちゃん |
諸費用でクーラー買い替え高くつく |
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古苑 |
水クーラー冷やしたスイカの夏模様 |
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てるみ |
内庭のカケスの音に夏の涼 |
7/13 |
イチロー |
紫陽花に 学ぶ老後の 七変化 |
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てるみ |
長い事生きた女性は百面相 |
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古苑 |
手のひらにあふるる思い我が人生 |
7/13 |
クロちゃん |
梅雨のおかげオールスター前に一休み |
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古苑 |
たまの雨ホッと寛ぐ縁の端 |
7/14 |
古苑 |
夕立に頭おさえて走る子等 |
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古苑 |
突然の夕立もらい雨宿り |
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古苑 |
暑中見舞夕立の跡梅雨の跡 |
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古苑 |
夕立のシャワーのあとの日傘かな |
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古苑 |
畦道のカカシもさしたる日傘かな |
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古苑 |
涼風や日傘の花の揺れるごと |
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博苦 |
夕立の上がりを鳥の声で知り |
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博苦 |
乳母車屋根の日傘に日傘差し |
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ちさほ |
夕立で蜂の子散らす町公園 |
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てるみ |
セットして夕立にあいうらめしや |
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てるみ |
力いれ日傘差したらちょこになり |
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イチロー |
馴れ初めは あの夕立の 雨宿り |
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イチロー |
駅前で 傘を待つ頃 懐かしい |
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イチロー |
リストラの 背広は夕立 知らぬふり |
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イチロー |
雨降らぬ 紫陽花の花 日傘立て |
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イチロー |
日傘差す 行商の顔 日に焼けて |
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イチロー |
車椅子 日傘の高さ 折り合わず |
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クロちゃん |
夕立も楽しげに駆ける子供たち |
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クロちゃん |
梅雨時は日傘雨傘兼用で |
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祐華 |
夕立やぱっちり目元に黒涙 |
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祐華 |
ラブラブの二人に差したい日傘かな |
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寿風 |
夕立の気配に慌て窓を閉め |
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寿風 |
夕立に軒下探し裾からげ |
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寿風 |
雨宿り昔軒下今外車 |
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寿風 |
チャリ通に白い手袋日傘差し |
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利舟 |
じりじりと蝉初鳴きて日傘ゆく |
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利舟 |
裾さばき日傘くるくる古刹なり |
7/14 |
ささき |
街路樹も のうぜんかずらで 衣替え |
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古苑 |
のうぜんの はかなき命 夏盛り |
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てるみ |
裏窓の網戸にからむ蔦飾り |
7/14 |
クロちゃん |
梅雨寒と湿気に応える鈍い足 |
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てるみ |
梅雨空や我が身が天気予報する |
7/15 |
ふじいさむ |
涼しさを 運ぶ夕立 通り過ぎ |
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ふじいさむ |
跳ね返る 夕立避けて 雨宿り |
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ふじいさむ |
夕立に 飛び込む軒下 2人ずれ |
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ふじいさむ |
ゆっくりと 日傘まわして 歩く女 |
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ふじいさむ |
日傘持つ 真白き指を 思い出し |
7/15 |
イチロー |
病院の ベットシルバー 会議室 |
7/15 |
クロちゃん |
梅雨寒に更のエアコン出番なし |
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7月・後半
7/16 |
ぱふぱふ |
ソーダ水君は私の青春譜 |
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古苑 |
ビードロにソーダー水の泡はじけ |
7/16 |
イチロー |
蛍住む 清流有って 里自慢 |
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古苑 |
暗闇に 小さくひかり 蛍舞う |
7/16 |
クロちゃん |
オールスター縦縞目立つ夏の宴 |
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古苑 |
わけなんて なんだっていい 川浚い |
7/17 |
イチロー |
風鈴は 出身地の音 主張する |
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古苑 |
鈴の音が 三半規管に こだまして |
7/17 |
クロちゃん |
汗かいて身体の動き軽やかに |
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古苑 |
首に巻くタオルの先に汗の散る |
7/18 |
イチロー |
灯り消し 老人ホームの 蛍見会 |
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古苑 |
暗闇をそっと切り取る初蛍 |
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てるみ |
年忘れ寄り添いながらの蛍見会 |
7/18 |
クロちゃん |
長梅雨かいまだ聞こえぬ蝉の声 |
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古苑 |
雨脚の長きに心うばわれて |
7/19 |
イチロー |
梅雨寒の 長きみちのく 蝉も無し |
7/19 |
クロちゃん |
ハイビスカス雌しべの長さ誇らしげ |
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古苑 |
青空に負け時とのうぜん咲き誇り |
7/20 |
イチロー |
新盆に 称える経の 声しめり |
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古苑 |
新盆は笑顔ひとつも湿りがち |
7/20 |
クロちゃん |
炎昼にスイカ一切れつかれ飛ぶ |
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古苑 |
タネ飛ばしスイカを食らう夏の午後 |
7/21 |
MUSASI |
余裕(ひま)無くて なんと悲しき 人生ぞ |
7/21 |
イチロー |
祭り来る。村の鎮守の 大掃除 |
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古苑 |
夏来る 祭囃子か せみの声 |
7/21 |
クロちゃん |
夏祭り笛や太鼓の音だけが |
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古苑 |
宵宮に祭りの合図の花火鳴り |
7/21 |
寿風 |
初孫は祭囃子に怯え泣き |
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寿風 |
夏祭り揃いの半被で初祭り |
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古苑 |
新築の家に除厄の獅子が舞う |
7/22 |
イチロー |
懐かしや 四年ぶり会う 議員様 |
7/22 |
クロちゃん |
気がつけば今年初めて蝉の声 |
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古苑 |
まだですか?梅雨の雨神(めがみ)に聞いてみる |
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てるみ |
梅雨あけず蝉もあきれて声も出ず |
7/23 |
博苦 |
捨身飼蚊、我の手を食い足を食い |
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博苦 |
食えば食え腫れなど無いぞ年寄りにゃ |
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古苑 |
この夏は生存競争が激しいと見え |
7/23 |
イチロー |
道草と 夕焼け背負い 帰る子等 |
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古苑 |
夏休み せみより早く 起きる子等 |
7/23 |
クロちゃん |
長梅雨に負けじと通いリハビリを |
7/24 |
イチロー |
わらび取り 摘みたる人の 声はずむ |
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古苑 |
木漏れ日の あたる沢べり ミズナあり |
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博苦 |
蕨餅深みの中に餡の色 |
7/24 |
クロちゃん |
梅雨明けを知ってか蝉の大合唱 |
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古苑 |
雨よりもどうせ降るなら蝉時雨 |
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てるみ |
大雨と花火と雷あがき梅雨 |
7/25 |
博苦 |
有名になれば知らない友が増え |
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古苑 |
有名人いつのまにやら兄弟に |
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てるみ |
成し遂げた男の姿美しく |
7/25 |
イチロー |
廃屋の 窓に張り付く おぼろ月 |
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古苑 |
住む人の 個性が飾る 窓ガラス |
7/25 |
クロちゃん |
エアコンで滝の絵眺めマイナスイオン |
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古苑 |
渋うちわマイナスイオンを引き連れて |
7/26 |
イチロー |
妻の愚痴 聞き流しつつ 茶を貰い |
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寿風 |
妻の愚痴 聞く降りをして 茶を濁し |
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古苑 |
愚痴ばなし聞かされるほうもしんどいね |
7/26 |
博苦 |
たこ焼きを食べ想う人今何処 |
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寿風 |
浪花では一家に一台たこ焼き器 |
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古苑 |
たこ焼きのたこの大きさ競い合い |
7/26 |
クロちゃん |
暑い中元気な孫の顔見せに |
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古苑 |
リハビリを孫たちの声が後押しし |
7/27 |
古苑 |
梅雨じめり なかなか脱げない 蝉の殻 |
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古苑 |
夏の午後 グラスにラムネの 泡かさね |
7/27 |
寿風 |
早朝の静けさ破るセミの声 |
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てるみ |
大雨が去って夏空相模湾 |
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古苑 |
仰向けに吸い込まれそうな夏の空 |
7/27 |
イチロー |
紫陽花寺 傘の行列 邪魔になり |
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古苑 |
ひまわりに 衣替えして 花ロード |
7/27 |
クロちゃん |
丑の日のおやつタイムに土用餅 |
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古苑 |
あらためて丑の日だからとうなぎ食べ |
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博苦 |
改めて丑の日だからとどぜう食べ |
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てるみ |
丑の日手抜きが出来るとうなぎ買い |
7/28 |
イチロー |
都会では 聞けぬでっかい 牛蛙 |
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古苑 |
青蛙 葉っぱの陰で 雨宿り |
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博苦 |
牛蛙アカペラベースで使いたい |
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てるみ |
フロッグとフラッグ間違い大笑い |
7/28 |
クロちゃん |
休肝日ナイター無い上ビールなし |
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古苑 |
声援の声が重なり汗が飛ぶ |
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てるみ |
中元のビール狙われ冷蔵庫 |
7/29 |
博苦 |
新秋刀魚暦の秋を飛び越えり |
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博苦 |
新秋刀魚一品飾る季節かな |
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博苦 |
新秋刀魚季節先取る小料理屋 |
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博苦 |
盆前の秋刀魚に季節教えられ |
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古苑 |
本当は庶民の味さ新秋刀魚 |
7/29 |
イチロー |
無人店 金の無い人 買わないで |
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博苦 |
窃盗犯金があっても支払わず |
7/29 |
クロちゃん |
公園を離れて迷う蝉の声 |
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古苑 |
なんとなく寂しく聞こえる蝉時雨 |
7/30 |
古苑 |
丑の日はうのつく食べ物バテしらず |
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古苑 |
蒲焼の匂いにつられ手が伸びる |
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古苑 |
夏の夜はうちわ風繰る夕涼み |
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古苑 |
いつもより話の弾む夕涼み |
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古苑 |
風呂上りぽつんと座る涼み台 |
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博苦 |
丑の日を命日と書くうなぎかな |
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博苦 |
源内を恨んで逝くかウナギの日 |
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博苦 |
丑の日に飲み過ぎ残る寅の朝 |
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イチロー |
夏負けを 知らぬ身体も うなぎ食べ |
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イチロー |
丑の日を チラシで無理に 知らされる |
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イチロー |
一切れの うなぎメインの ディ介護 |
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イチロー |
ウナギ屋は 罪な匂いを 通りまで |
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イチロー |
怪談を 逃げ腰で聞く 夕涼み |
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イチロー |
浴衣着る 夕涼みの人 皆美人 |
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イチロー |
縁台の 将棋白熱 夕涼み |
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イチロー |
夕涼み 人を集める 車椅子 |
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クロちゃん |
夕涼み線香花火懐かしく |
|
クロちゃん |
丑の日はうなぎうなぎの売り場かな |
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ささき |
ヌル嫌い 丑の日だけは うなぎ食べ |
|
ささき |
梅雨寒で セーター羽織る 夕涼み |
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寿風 |
ベランダでビール片手に夕涼み |
|
寿風 |
丑の日は定番料理で手間いらず |
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利舟 |
夕涼み一枚はおり冷夏なり |
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利舟 |
夕涼みうちわポツンと忘れ物 |
|
利舟 |
丑の日に穴子の干物焼いており |
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てるみ |
夏風を引かれて見舞いのうなぎかな |
|
てるみ |
夕涼み虫に好かれて色気なし |
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ふじいさむ |
土用の日 日本めがけて うなぎ来る |
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ふじいさむ |
涼しくて うなぎ屋困る 土用の日 |
|
ふじいさむ |
久々に 暑さ戻って 夕涼み |
|
ふじいさむ |
田舎道 蛍追いかけ 夕涼み |
7/30 |
ふじいさむ |
夏風に 涼しき四万十 川下り |
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古苑 |
四万十の流れに掉さす川下り |
7/30 |
たえこ |
待ちに待つ梅雨明けなのに雨は無視 |
7/30 |
イチロー |
健康法 講義した人 先に逝き |
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古苑 |
健康法どれがいいのか迷いみち |
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てるみ |
健康法サブリメントが勢ぞろい |
7/30 |
クロちゃん |
寂しげに網戸で鳴いてる迷いゼミ |
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古苑 |
いつもなら降ってくるよな蝉時雨 |
7/31 |
イチロー |
母親を 信じて続く 鴨の子等 |
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古苑 |
無垢な目で見上げて足元擦り寄って |
7/31 |
ささき |
鬼灯が赤く染まりて梅雨明けぬ |
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古苑 |
鬼灯の赤く色づく日暮れ時 |
7/31 |
クロちゃん |
熱帯夜の寝不足たたり昼寝かな |
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古苑 |
夏掛けに毛布重ねて朝迎え |
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てるみ |
布団など何処へいったか熱帯夜 |
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