9月・前半
9/1 |
fgf |
ストーカー人間襲う夏の風邪 |
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利舟 |
体温を超えたる夏を懐かしむ |
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クロちゃん |
孫抱いて嬉し恥ずかし秋の夕 |
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古苑 |
両の手を温めて孫と秋の夕 |
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利舟 |
親不孝犬を代わりに抱いており |
9/2 |
クロちゃん |
頭たれ残暑に耐える庭の花 |
9/3 |
前半 |
打ち水に追われ飛び立つアゲハチョウ ・・・・古苑 |
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後半 |
虫たちの 一大事なり 草むしり ・・・・・・ネック |
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クロちゃん |
老犬も残暑うんざり舌出して |
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てるみ |
夢うつつ水のみかぶり目がさめる |
9/4 |
博苦 |
博愛と献身教え逝くテレサ |
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博苦 |
梅干の紫蘇香嘗め焼酎美味し |
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イチロー |
アイドルも 下火になると 脱ぎたがり |
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イチロー |
モッタイナイ 何の事やら 物余り |
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イチロー |
無駄な汗 減量信じ 流しおり |
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イチロー |
夢に見て はね返される 甲子園 |
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イチロー |
スーパーで 偽物揃って すまし居り |
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博苦 |
小生も素珍なれども脱ぎたがり |
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てるみ |
見る側の気持を思えば出る答え |
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祐華 |
見上げれば窓の数だけ赤い空 |
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祐華 |
夕焼けにつつまれ赤らむ二人影 |
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てるみ |
嫁姑限界きりて火蓋切る |
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てるみ |
鏡見て消える笑顔に涙する |
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てるみ |
明日は我思えど許せぬ我悲し |
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てるみ |
ほくそえむ姑の顔に噛むチーフ |
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てるみ |
歳だから歳なんだからと無理難題 |
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てるみ |
うなづけば我殺し逆らえば時殺し |
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博苦 |
殺せども同舟の友黄泉で待ち |
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fgf |
傍目にも痛痛しくて貰い泣く |
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fgf |
個個人が体験してこそ痛み知り |
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fgf |
智恵袋人それぞれに違いあり |
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fgf |
若者と年長者の知恵比べ |
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母さん |
嫁に鬼 息子に仏の 七変化 |
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母さん |
同居嫁 安息の場は トイレのみ |
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母さん |
歳とれば ややごに戻ると言うけれど 抱けば重いし 可愛くもなし |
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fgf |
来てよ来て ときのうじがみ【時の氏神】何所行った |
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クロちゃん |
運動会練習始まる園児たち |
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博苦 |
見料の分だけ誉めよ運どうかい? |
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てるみ |
手を振って徒競走の日なつかしく |
9/5 |
クロちゃん |
いつまでも暑さ続いて秋遠し |
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てるみ |
続く夏人の沸点舞上がり |
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古苑 |
朝晩の風の冷たさ秋を知り |
9/6 |
マブ |
雨音の 調べ奏でる 水たまり |
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てるみ |
軒下のしずくの音で雨を知る |
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古苑 |
ひそやかに天から忍び秋の雨 |
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クロちゃん |
ひと時の涼しさはこぶ秋の雨 |
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てるみ |
秋近し薄物かひとえ物かを比べ見る |
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古苑 |
長袖の上着を羽織り秋近し |
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博苦 |
赤を増し山から里へ赤とんぼ |
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古苑 |
赤とんぼ紅の衣で秋運び |
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てるみ |
息抜きににらめっこする赤とんぼ |
9/7 |
クロちゃん |
予約すみ秋のオフ会待ち遠し |
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てるみ |
遠方の友を思いてあれやこれ |
9/8 |
クロちゃん |
秋うらら表情豊かな孫の顔 |
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てるみ |
毎日の一つ一つが顔になり |
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母さん |
あどけなき 寝顔に見入り 時忘れ |
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fgf |
おじいちゃん 見蕩れる孫は DNA同じ |
9/9 |
てるみ |
久々のライブにひたり身を休め |
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てるみ |
心地よい声に囲まれリズムとる |
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てるみ |
街中に個展のお知らせ秋近し |
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てるみ |
お先にとお進めメニューも秋になり |
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てるみ |
若者の中に混じって終電車 |
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fgf |
ヨット犬 クルーの一人(一犬) 権太なり |
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てるみ |
安らぎを肌に感じる子猫かな |
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クロちゃん |
パッと咲き一日で閉じる芙蓉花 |
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てるみ |
花の命は短くて食らう事のみ考える |
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古苑 |
花の命は短くて恋することのみ考える |
9/10 |
クロちゃん |
涼しさと秋刀魚の匂い風に乗り |
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博苦 |
七厘で焼く秋刀魚さえ知らぬ子等 |
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古苑 |
七厘の上で秋刀魚が音をたて |
9/11 |
トンチン句会 |
気楽にと友の句を待つ秋の夜 |
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ちさほ |
鉄線の雨にぬれたる濃紫 |
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博苦 |
青空の日差し和らぎ秋の入り |
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てるみ |
トンチンの句会のドジはご愛嬌 |
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だるま君 |
友集い彩り語る秋うれし |
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古苑 |
やれうれしドジの仲間は大歓迎 |
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イチロー |
ダィエット 食べ放題が 恨めしい |
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イチロー |
連日の 夏日で出来た ダィエット |
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イチロー |
泳ぐより 水着のショーが 気になって |
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イチロー |
疑われ ながらも上手な デュエット |
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てるみ |
マスターズ歳の差気になる曲線美 |
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クロちゃん |
老犬は夏の疲れがどっと出て |
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てるみ |
夏ばてか老いた姑の八つ当たり |
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てるみ |
無力なり思うとき時あり充電期 |
9/12 |
母さん |
嫁姑 二役こなし 胃をやられ |
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ネック |
嫁すらも こなし切れずに おたおたと |
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てるみ |
これで良し思えぬ我の性かなし |
9/13 |
クロちゃん |
梨をむく不器用なれど味同じ |
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てるみ |
皮剥けど振りかえ見れば皿は空 |
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クロちゃん |
衰えし老犬介護秋夜長 |
9/14 |
九月前半の月例句会 兼日題は「爽やか」「月見酒」です! |
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古苑 |
夏が過ぎ風さわやかに秋の午後 |
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古苑 |
秋の空トンボの道連れさわやかに |
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古苑 |
縁側のカーテンはずし月見酒 |
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古苑 |
ほろ酔いの頬に風うけ月見酒 |
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古苑 |
月見酒あなたと二人飲みたいな! |
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博苦 |
また逢えしさわやか笑顔君の声 |
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博苦 |
寄り添って注しつ注されつ月見酒 |
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寿風 |
さわやかな 孫の微笑み わが宝 |
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寿風 |
一人きり 彼の人想い 月見酒 |
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イチロー |
お見合いし さわやかな娘に 一目ぼれ |
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イチロー |
さわやかな 彼女の声に 惑わされ |
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イチロー |
老妻と 昔をしのぶ 月見酒 |
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イチロー |
月見酒 決まり日以外の ねだり酒 |
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クロちゃん |
爽やかな顔して逝きし老いの犬 |
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クロちゃん |
老犬の思いで語り月見酒 |
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てるみ |
さわやかに過ぎ去り生きたし我が人生 |
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てるみ |
はてしない時の光の月見酒 |
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てるみ |
負けまいとさわやかに大海で傷洗い |
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てるみ |
杯に浮かべて飲み干す月見酒 |
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たえこ |
秋の日の爽やかさ越え肌寒く |
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NANA |
月見酒 ススキの穂ゆれ ほろ酔いに |
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NANA |
老犬と 寄り添い歩き 爽やかに |
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だるま君 |
孫来り 微笑み土産 爽やかに |
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だるま君 |
萩の花 風爽やかに 頬撫でる |
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利舟 |
爽やかに高2の夏を走り過ぎ |
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利舟 |
アキアカネ棚田をゆらゆら爽やかに |
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利舟 |
爽やかを運び来たりて去る友か |
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利舟 |
久し振り息子と交わす月見酒 |
9/14 |
ちさほ |
明月に盃を停め君思う |
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てるみ |
宇宙人(うちゅうびと)かぐやの牛車(ぎっしゃ)月の中 |
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博苦 |
盃に明月写す静寂かな |
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クロちゃん |
爽やかな朝を迎えて旅立ちし |
9/15 |
クロちゃん |
まだ若いと言い聞かせる敬老の日 |
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博苦 |
敬老の日は盛老と直すべき |
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てるみ |
50代 はなたれ小僧と80代 |
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9月・後半
9/16 |
てるみ |
今大事今しか出来ぬと旅に出る |
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てるみ |
狭き目のうろこをはがしに大海へ |
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クロちゃん |
貴一人人気を背負って9月場所 |
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博苦 |
引退の文字を背負って9月場所 |
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イチロー |
横綱が 勝てばニュースに なる相撲 |
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イチロー |
外人で 人気を保つ 大相撲 |
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てるみ |
ガム島のNHKも貴乃花 |
9/17 |
クロちゃん |
見送りて一人留守番秋憂い |
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古苑 |
一人いて風の音にも返事する |
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てるみ |
遠くても思うは留守の子らのこと |
9/18 |
たえこ |
夕焼けの色に変わりてコマーシャル |
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古苑 |
あかね空私の心の奥も染め |
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てるみ |
日沈む虹色輝く雲の上 |
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イチロー |
乗り出して 思わず叫ぶ 貴乃花 |
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イチロー |
タイガース 春の珍事は 夢の夢 |
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イチロー |
神輿より 重たいものは 寄付の額 |
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イチロー |
異常気象 世間と同じ どこかズレ |
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イチロー |
意気が合い 話は次の 飲む予定 |
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てるみ |
観光地片言言葉で対話する |
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クロちゃん |
空高く雲は近くをゆっくりと |
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古苑 |
一片の雲も見られず秋の空 |
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てるみ |
雲の下雨のカーテン迫り来る |
9/19 |
クロちゃん |
道すがら教えてもらう萩の花 |
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博苦 |
松下村維新育む萩の里 |
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てるみ |
ゆとり有る心にうつる花の影 |
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NANA |
綿雲が 影を落として 峰を行く |
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博苦 |
綿雲の影を追いかけ初登山 |
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てるみ |
雲間より見る島影にときめいて |
9/20 |
クロちゃん |
宵待月雲のまにまに見え隠れ |
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てるみ |
日落ちて雲の運河に光る月 |
9/21 |
クロちゃん |
初七日の仲秋は雲隠れ |
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てるみ |
徐々に来るこの寂しさを胸に秘め |
9/22 |
fgf |
夏終わり 花火でた指 一人見る |
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fgf |
指はさみ 打ち上げ花火 また見たり |
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博苦 |
迷惑な花火の後のゴミの山 |
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てるみ |
どの指も役に立つ指いとおしく |
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てるみ |
雨期のガム降れどもめげず海の中 |
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てるみ |
美しき魚に噛まれ大慌て |
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てるみ |
うまそうな魚追いかけ餌付けする |
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てるみ |
オイル塗りマッサージされ夢の中 |
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てるみ |
大海に抱かれしばし休息日 |
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クロちゃん |
空高く窓から身を出し十六夜を |
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てるみ |
洗濯日雨降り出して家の中 |
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fgf |
サンルーフ 十五夜きて 一仕事 |
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fgf |
流星 サンルーフ開け 今年こそ |
9/23 |
寿風 |
宮参り 孫とばあばの 晴れ舞台 |
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クロちゃん |
秋分の日好物もって犬の墓 |
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てるみ |
力丸と土産のジャーキー分け合って |
9/24 |
クロちゃん |
鉢植えのコスモス買って秋浸る |
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古苑 |
花ロードひまわり終えてコスモスに |
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てるみ |
肌寒くあっというまの秋に驚く |
9/25 |
たえこ |
枯草の上を戯ろ赤とんぼ |
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博苦 |
桟俵に羽を休めて赤とんぼ |
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古苑 |
秋空が私の庭と赤とんぼ |
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てるみ |
南国の庭の中にも赤とんぼ |
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イチロー |
やせ薬 女心の 隙をつき |
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イチロー |
母よりも チンに呼ばれて 食事する |
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イチロー |
いずこから 湧くのか盆の 過疎の村 |
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イチロー |
鑑定団 何より笑いが 宝物 |
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イチロー |
プロ野球 マジックが出て 終了し |
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てるみ |
アメリカの島に群がるアジア人 |
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クロちゃん |
寝待月東の空で覗きおり |
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博苦 |
寝待月逢瀬の君を抱きにけり |
9/26 |
NANA |
秋の夜長 アトピー検索 孫想う |
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博苦 |
金木犀(きんもくせい)得したような通い道 |
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てるみ |
ブランドの香りに主人急ぎ足 |
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クロちゃん |
長袖のシャツに着替える彼岸明け |
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てるみ |
お鍋とかおでんの時期か秋の空 |
9/27 |
クロちゃん |
草の花ベランダの鉢にこっそりと |
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てるみ |
折鶴の蘭がまさぐる家探し |
9/28 |
クロちゃん |
旅控え秋の装い買いそろえ |
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てるみ |
思い出は旅の片付け終えてから |
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博苦 |
鉢植えのコスモス雨に元気よく |
9/29 |
古苑 |
日差し受けコスモスの花楽しげに |
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てるみ |
コスモスを思い浮かべて歌に酔い |
9/30 |
九月後半月例句会 兼日題は「はつもみぢ」「虫」です!
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博苦 |
いち早く旅仕度かなはつもみぢ |
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博苦 |
気がつけば夜の静寂に虫時雨 |
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クロちゃん |
玄関のもみじも少し色がつき |
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クロちゃん |
虫の音が残暑の中で秋知らせ |
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寿風 |
はつもみぢ燃ゆる想いを内に秘め |
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寿風 |
虫の音に主と別れの刻を知り |
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古苑 |
植木屋のナナカマドの木はつもみぢ |
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古苑 |
ひそやかに心こがしてはつもみぢ |
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古苑 |
人を恋う胸のしじまに虫の声 |
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古苑 |
虫の声テレビドラマとタイアップ |
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てるみ |
春桜秋もみじにて美酒に酔い |
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てるみ |
秋の虫庭とおなかで合唱し |
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てるみ |
芋秋刀魚匂いでおなかの虫がなり |
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てるみ |
色づいたもみじの下で肩を抱き |
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だるま君 |
妻の髪 風が運んだ 初紅葉 |
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だるま君 |
虫の音も 寂びしくなりき 十三夜 |
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イチロー |
眠れぬ夜 虫の声だけ 耳につき |
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イチロー |
青虫を つぶして歩く ハイヒール |
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イチロー |
無農薬 虫の残した 余り食べ |
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イチロー |
通院の 道はつもみじに 迎えられ |
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ネック |
山間に はつもみぢかな 若々し |
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ネック |
虫食いの 葉の隙間には 風走り |
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利舟 |
通り過ぎ背なで聴くや虫の音を |
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利舟 |
人影に遠慮しての鳴き止める |
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利舟 |
虫死にて蟻並びての輪廻かや |
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利舟 |
コオロギに鳴かずばなれぬゴキブリか |
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利舟 |
彼岸過ぎ風にさやさや初紅葉 |
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利舟 |
はつもみじ一葉散らして嵐過ぎ |
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たえこ |
癒すよに虫たちの声ほがらかに |
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ちさほ |
もみじ葉のはらりと落つる渡月橋 |
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ちさほ |
寄宿舎の廊下に響く虫の声 |
9/30 |
クロちゃん |
子供たち元気な声も日暮れまで |
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てるみ |
飛行場はしゃぐ子どもを追う夫婦 |
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